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ワイルドでマイルドに生きる

ハースストーンのワイルドを細々とやる

マイルドにクソデッキ① 「巨大オズラックと不死鳥コントロール」

※こちらの記事は晴れる屋所属、伊藤敦氏の「だらだらクソデッキ」(http://www.hareruyamtg.com/article/sp/category/tag/だらクソ)にインスピレーションを得たものです

 

 ウンゴロがリリースされて2ヶ月。スタンダードのメタは依然として固まることなく、それどころか次々と新しいアーキタイプがラダーに登場するという、正に大魔境極まりないものとなっています。振り返ればクエストローグに始まり、パラディンが注目を集め、最近では進化シャーマンという以前はネタ扱いだったデッキすら活躍している状況です。これが何を意味するか。つまり、新しいアーキタイプを受け入れる余地が、まだスタンダードに存在するということです。これほどまでにプレイヤーがワクワクする環境が今まであったでしょうか。このウンゴロクレーターには、私たちが見つけられていない強デッキがまだ眠っているのです。

 さて、そんなウンゴロの新要素として大々的に取り扱われたテーマの1つにエレメンタルがありました。主にシャーマンとメイジに与えられたこのシナジーは、残念ながら未だ結果を残せていません。[原始の王カリモス]を有するシャーマンはまだしも、メイジのエレメンタルデッキは鳴かず飛ばずといった感じです。[ファイアフライ][グレイシャル・シャード][火成のエレメンタル]と、エストローグの方がよっぽどエレメンタルしてます。そこで今回はエレメンタルメイジが環境に食い込める価値があるかどうか見定めていきましょう。

 

エレメンタル使いのトップ、クエストローグ

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デッキコンセプト

 エレメンタルを使用したメイジは、すでに多くのプレイヤーが試しています。日本人プレイヤーのルゥ氏は秘策とのハイブリッド型の構成で毎月レジェンドを達成しています。Cassia氏はなんと[粉砕]を採用した凍結シナジーのエレメンタルメイジでレジェンド100位以内に入賞。このような試みを形にするプレイヤーには尊敬の意しかありません。

 しかし、両氏のデッキはいずれもテンポで相手を圧倒していくデッキです。今回私が試すのはコントロール型のエレメンタルメイジです。エレメンタル種族は雄叫びで除去したりデッキ外からリソースを調達したりと、1:2交換がしやすい種族であること、また[パイロス][火成のエレメンタル][煌めく暴風]と断末魔ミニオンが多くンゾスと相性が良いことから、コントロール型のデッキも合っていると考えました。実際にワイルドのンゾスレノメイジで[パイロス]は大活躍してくれています。この活躍をスタンダードでも再現したい!

 

増殖する[パイロス]

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クソデッキ、誕生。

  以上を踏まえて構築したデッキがこちら。

 

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 構築で見慣れないミニオンが大量に並んでいます。特に[オズラック]はハズレジェとして当たったプレイヤーを落胆させるミニオンですが、このデッキでは[スチーム・サージャー][火成のエレメンタル]によって大量の[フレイム・エレメンタル]トークンにより、超大型となることが可能です。5/20挑発も夢じゃない!もう[戦の古代樹]とは言わせない!いざ、ランク戦へ。

 

 

クソデッキ、ランク戦に挑む。

 連敗。全く勝てない。ランク7星1からスタートし、瞬く間にランク10星0に。なぜだ、なぜなんだ…。

 勝てない理由を考えてみました。まずエレメンタルのスタッツが総じて悪い。2ターン目に2/1、3ターン目に2/3なんか並べていたらそりゃ押し負けます。そして圧倒的に除去が足りない。相手のシステムミニオンを倒せずにそのまま押し切られてしまった試合がいくつあったことか。また、フェニッシャーがとにかく重い。9マナや10マナミニオンばかりで上手く身動きできないという事態。しかもそれらはほとんどバニラで、確定除去のあるヒーローには簡単に返されてしまいます。結果的にクソ使いずらい呪文と大量の1/2のエレメンタル、大型ミニオンが並ぶクソハンドを抱えたまま死んでいく試合が多発。まるで出来の悪いアリーナデッキでした。

 

クソデッキ、進化。

  以上を踏まえ、改良を施したデッキがこちら。

 

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 ンゾスとオズラックはどこ…?ここ…?

 

 残念ながら、ンゾスを出す試合が存在しませんでした。分かっていたことですが、このカードはワイルドとは別物だということが改めて理解出来ました。スタンダードにはろくな断末魔持ち挑発がいないため、出したターンに顔をボコスカ殴られるのが最大の欠点です。やはり[ヘドロゲッパー][デスロード]は偉大。それに伴い、[きらめく暴風][火成のエレメンタル]などもアウト。こいつらのスタッツが低いせいで押し負けてしまうことが多く、明らかにこのデッキの勝率を下げていた大戦犯でした。そして[オズラック]も解雇。こいつが弱いのは使う前から知ってた。

 代わりに投入したのは、[マナワーム][魔法学者][アイスバリア]のスタンダードメイジの基本セット。これにより序盤が大きく安定しました。そしていくらかの除去も追加。この辺りの選択はメタに合わせて交換する必要がありそうです。そして[アレクストラーザ]を追加。回復もバーストも出せる強力フェニッシャーですが、[原始の王カリモス]なら加えてAOEに展開が出来るんですよね…羨ましい

 結果的に、スタンダードに存在するコントロールメイジの亜種のような構築となりました。[炎の大地のポータル]はそのまま[ブレイズコーラー]になっており、[ガーディアン・メディブ]などのバリュー枠は[カリモスの下僕]が担っています。コントロールメイジの様に、テンポ・コントロール・フリーズと臨機応変に動くことが可能です。通常のコントロールメイジと比べると除去が少なくミニオンが多いため、攻めやすくなっている代わりにやや受けづらくなっています。翡翠ドルやクエローにいくらか強目に出れます。

 

クソ(?)デッキ、再度ランク戦に挑む

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 こちらの構築でランク5までは無事に達成出来ました。オズラックやンゾスはいないものの、テンポでないコントロールエレメンタルメイジがある程度は戦えることを証明できたのではないでしょうか。(最早クソデッキかは謎ですが…)

 

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 ちなみに[オズラック]は無事に400ダストとなりました。来世は良エピックに生まれ変わって星に貢献してください。

 

大魔境ウンゴロ マイルドにワイルドメタリポート 5月

 大魔境ウンゴロがリリースされて1ヶ月が経った5月。スタンダードと同じくらい、ワイルドも相変わらずメタは目まぐるしく動いていました。総じてこの月はプレイヤー達が派手なレジェンドカードに隠れていた、強力なカードのポテンシャルを理解し始めた月だったと言えるでしょう。

 

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 個人的にラダーを駆け上がった印象のまとめなので、おかしな点がありましたらツッコミよろしくお願いします。ランク5までは正に有象無象、ランク5付近には海賊botが大量に存在し、上のランクに行けば行くほどコントロールが多くアグロが少ない傾向です。この傾向はランク3を越えた頃から顕著です。それらをメタるアンチコントロールもランク上位ではまた増えました。その枠にはスタンダードでもお馴染み翡翠ドルとクエロー、加えてワイルドではコンボプリが存在します。

 

光の浄化を受けよ!(30点パンチ)

 J4CKIECHAN氏の開発したコンボプリーストというデッキは、ウンゴロの[影の幻視][光熱のエレメンタル]を活用したデッキです。[神授の霊力][内なる炎]を絡め簡単に30点近くバーストを出します。大型挑発を生み出せることでアグロにも強く、かつコントロールにも強い点が特徴です。スタンダードの沈黙プリーストと似ていますが、バフをかける対象が[ヘドロゲッパー][エサゾンビ]となっており沈黙の手間が必要ありません。シャーマン以外に安定した勝率を誇るこのデッキは、瞬く間に多くのプレイヤーの支持を集めました。

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 J4CKIECHAN (S38 legend) "OTK Priest"

 

只今見参!

 また流行したデッキと言えばミッドレンジパラディンも忘れてはいけません。[闇への抵抗]までも採用した新兵型のミッドレンジパラディンは、海賊の減ったランク上位でとうとう日の目を見ました。[ダークシャイアの管理人]で除去耐性を付け、[光合のステゴドン][兵站将校][太陽の番人タリム]で全体バフをかけてバーストを出す動きは非常に強力です。[ヴァインクリーパー][ジャングルの遭難者]なども採用され、詰め込める新兵シナジーは全て詰め込んだデッキとなっています。

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Sottle (S38 legend) "Midrange Paladin"

 

俺が誰かって?

 5月はスタンダードでも秘策メイジが花を咲かせた月でした。対コントロールでの強さとカスタマイズ性が多くのプレイヤーに好まれました。ワイルドでも、このアーキタイプはリストがかなり固まってきたようです。[鏡の住人][呪文相殺]という二択に加えて、[複製]という古のナクスラーマスのカードは厄介なミニオンを増殖させます。さらに[ロウゼブ] は相手の行動の選択肢をさらに狭めます。相手にした際のヘイトがかなり高いせいか、いくつかのデッキでは[ケザンのミスティック][秘密を喰らうもの]が採用されていました。  
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Specialist (S38 legend) "Secret Mage"

 

死者は蘇る

 コントロール側はどうでしょうか。今月のコントロールで最もプレイヤー人口を増やしたアーキタイプが、断末魔シャーマンです。[火山噴火]という新カードは、大型ミニオンと小型ミニオンが並んだ盤面を一枚で処理できる優秀なAOEです。回復、挑発、除去の三拍子が綺麗に揃っており、アグロに対して大きな壁となったデッキでした。[転生]はこのデッキにおいてキーカードであり、[ケルスザード][バーンズ]各種断末魔ミニオンと非常に強力なシナジーを成します。

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 sipiwi (S38 legend) "Deathrattle Shaman"

 

レジェンド1位大量生産デッキ

 アグロも負けてはいません。海賊ウォリアー以上に早い(こともある)デッキが開発されました。SkyWalker氏の開発した[ホブゴブリン]を軸としたトークドルイドは、そのシェアをエッグドルイドから完全に奪いました。そして、5月はこのデッキを使用したプレイヤーのレジェンド1位報告が相次ぎました。必要ダストも少ないですし、参入を考えている方はまずこのデッキからいかがでしょうか。
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SkyWalker (S38 legend) "Token Druid"

 

総括

 あらゆるデッキが活躍し、正にワイルド極まれりといった1ヶ月でした。私は断末魔レノメでレジェンド達成しましたが、これほどまでに環境に多種多様なアーキタイプがいると、コントロールするのは非常に困難でした。しかしここまで一強が存在せず、メタが回るのはワイルドでは珍しいことです。[艦載砲]のある海賊ウォリアーを差し置いて、ここまでメタが回るとは正直予想していませんでした。ワイルドヒロイック酒場も開催され、さらに今月はレジェンド64位以内に入れば世界大会への出場権が貰えるとのことで、人口が増えたことが原因ですかね。来月も新しいデッキの登場を期待します。

 

月間面白モーメント 5月

 5月の試合で「これは!」となった瞬間をスクショで撮って集めました。 暇つぶしにどうぞ。

 

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ランク1の貴重な星を、激励レノプリの即死コンボによって奪われる

 

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ワイルドカジュアルにて、まさかの筆頭クエプリVSミミロンクエメ

 

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星をありがとう、海賊botくん

 

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なんでそんなの入ってるんだ…?

 

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[炎の大地のポータル]はこういうことも出来ますが、[フェル・リーヴァー]が出ると負け確定なので抜いてしまいました

  

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シャーマンの除去は本当にドヤ顔できて気持ちいい

 

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と思ったら決別ウォロにドヤ顔される、しかも2回

 

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相手のエモートと合わさって完璧なスクショが撮れました

1ヶ月ぶりにレジェンド到達

 ウンゴロ初レジェ。使用したのは3月に達成したのと同じ、ンゾスレノメ。ウンゴロのカードを何枚か入れてます。[パイロス]はここにきて注目されているミニオンですが、このデッキではンゾスやカザカスポーションで復活したりして無限のようなバリューを生み出します。メイジでンゾスを使う理由足り得るレベルで大活躍でした。私はウンゴロ初日に作りました(強調)。

 最後は怒涛の5連勝でしたが、増えているコンボプリーストを踏まなかったのが運良かったですね。最も苦手な相手だと思います。ランク3以上は海賊がほぼいなく、フリメ、レノメ、ミッパラ、コンポプリ、コンシャーなどが多かったです。スタンダードと同じく、環境がバリューゲームと化しているのは興味深いです。

 

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 デッキリストは一応自作。[ドクター・ブーム]→[炎の大地のポータル]→[メテオ]と変遷しました。[メテオ]は、メイジの苦手な高タフネスミニオンウィニーが並んでいる盤面を、これ1枚で処理できるので大正解でした。後は[超ウザい調剤師][エサゾンビ]も入れ替わりでしたが、アグロとバースト系両方に役立てる[超ウザい調剤師]の方が好きです。需要があれば、マリガン解説なども書こうと思います。

 

 今月60位以内に入ればポイントが貰えるそうですが、モチベーションもポテンシャルも無いです。ようやくおもちゃで遊べると思うと気が楽です。

「大魔境ウンゴロ事前評価」大反省会

 大魔境ウンゴロがリリースされて一ヶ月が過ぎました。メタは依然として回っているものの、カードの評価はそろそろ固まりつつあります。[太陽の番人タリム][パイロス][地底の大洞窟]などが評価される一方、[ラッカリの生贄]など弱さが明らかになったカードもありました。新セットがリリースされる度の恒例ですが、今回も多くの期待されていなかったカードが予想外な活躍をしましたね。皆さんの予想はどれほど的中したでしょうか?

 そこで今回は、僕の事前評価記事(http://kou1184.hatenablog.com/entry/2017/04/01/152815)の反省会です。ここでイチ押ししたカードがどれほど実際に活躍しているか、5段階で評価します。ちなみにもちろんワイルド視点なので、その辺りを踏まえて読んでください。

 

[目覚めよ創造主]

的中度★★★★★

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 これはいいでしょう。スタンダードではイマイチですが、断末魔ミニオンが多くいるワイルドでは誰が見ても強力なカードでした。特筆すべきは[ドクター・ブーム]でカウントが2つ進むこと。報酬のアマラによるライフ40はアグロにもコンボにも効果的ですし、本体5/8/8とスタッツも十分。

 しかし今回のプリーストで最もメタに影響を及ぼしたと言えるカードは[光熱のエレメンタル][影の幻視]ではないでしょうか。J4CKIECHAN氏が開発したOTKプリーストはにわかに注目を集め、ラダーでも多くのプレイヤーが試しています。正直、私のレノメイジではなかなか勝てずに困っています。

 

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Kibler Wild (Heroic Brawl 11wins) "Reno Deathrattle Priest"

 
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J4CKIECHAN (S38 legend) "OTK Priest"

 

[進化の胞子]

的中度★☆☆☆☆
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 やらかし枠その1。エッグドルイド[森の魂]と代わって入ると予想したのですが・・・。採用したデッキリストを見かけたことはありますが、実戦で見たことは未だありません。一体なーにがいけなかったんでしょうかね〜。やはり4マナが重すぎたのと、欲しい能力が必ずしも出てくるとは限らないのがあまり採用されない原因かと思われます。コスト論で言えば適応は1,5コストで全体バフが1コストなはずなので、確かに重すぎるんですよね。

  代わりにこのデッキで多く採用されているのは、[生きているマナ]。正直自分はデメリットが大きすぎると思い低評価だったのですが、AOEを食らっても即座に再展開出来るのは強力でした。事前評価の難しさと、自分の目がいかに節穴であったかを痛感します・・・。

 
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Control (S38 legend) "Egg Druid"

 

[暴蝕ウーズ]

的中度★★★★☆

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 これもいいでしょう。海賊ウォリアーだらけの環境で、レノ系のデッキが進んで採用しています。しかし当の海賊は多少のメタは何のその、相変わらずティア1を突っ走っています。そういった意味で、「メタに影響を及ぼした」と言えるのかは疑問かもしれません。またスタンダードのようにメイジやプリーストが[アティッシュ]を装備することはほぼありません。

  
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 Deathsie (S38 legend) "Reno lock"

 

[始原の秘紋]

的中度★★★★★

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 これも誰が見ても強力なカードでした。状況に合わせて呪文が選べるのは素晴らしいです。バーストを出したり、除去をしたり、ドローしたり、[アイスブロック]などで耐えたりと使用用途は様々。これを採用しないメイジがいない、というのはワイルドでも同じです。どうかナーフしないでください・・・。

 
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 PHONETAP (S38 legend) "Tempo Mage"

 

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Thijs (Wild Heroic Brawl 12wins) "Freeze Mage"

 

[ヴァイルスパイン・スレイヤー]

的中度★☆☆☆☆

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 やらかし枠その2。効果自体は強力なのですが、環境にこれを採用するアーキタイプのローグがいません。ポテンシャルは十分なはずなので、もっと環境がミッドレンジを受け入れるものになれば、このカードも見かけるようになると思います。

 

[水文学者]

的中度★☆☆☆☆

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 やらかし枠その3。スタンダードではこれを採用しないパラディンはいませんが、同マナ域に[シールド・ミニロボ]のあるワイルドでは状況が違います。残念ながらワイルドのパラにこいつが入る枠はありませんでした。シークレットパラディンの「シークレット」は、あくまで[謎めいた挑戦者]で貼るものであり、デッキ外から持ってくる必要はないと結論が出ました。

 もっと大きなやらかしは、予想記事に「残念ながらパラディンは今回も弱いカードばかり」と書いてしまったこと。実際には[太陽の番人タリム]、[剣竜騎乗]、[光合のステゴドン]とワイルドでも活躍する強力なカードが多く追加されました。ワイルドカード[兵役召集][兵站将校]も合わさり、新兵シナジーはここに来てデッキとして形を成しましたね。今になってウンゴロのパラディンクラスカードを見ると「なんで強さに気付けなかったんだ」と悔やむばかりです。

  
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Sottle (S38 legend) "Midrange Paladin"

 

[始祖ドレイク]

的中度★★★★☆

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 これも前評判通り強力なカードでしたね。記事では「ドラゴンプリーストの選択肢となる」と記述していますが、実際には翡翠ドルイドの方での活躍が目立ちます。[戦の古代樹]にと比べるとタフネスが2低く1マナ重い代わりに、全体2点をバラまきます。AOEが少ないドルイドにとって、雑魚ミニオンを一掃出来るのは非常に魅力です。アグロに弱い翡翠ドルイドの、強力な対抗手段の定番となりました。

 また、挑発ウォリアーでも活躍しています。種族ドラゴンということで[キュレーター]から引っ張ってこれるのが優秀です。スタンダードと基本的な使用方法は変わりませんね。

 
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Lektron (S38 legend) "Jade Druid"

 

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Frodan (S38 legend) "Dragon Priest"

 

[火山噴火]

的中度★★★★★

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 予想通り、遅めのシャーマンで採用されています。特にここ数日で激増した断末魔シャーマンに必ず採用されています。シャーマンはボードクリア力に更なる磨きをかけました。この呪文は、何より聖なる盾を貫通するのが嬉しいですね。自身のトーテムが邪魔になるのはたまに傷です。

 
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sipiwi (S38 legend) "Deathrattle Shaman"

 

[霊の歌い手ウンブラ]

的中度☆☆☆☆☆

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 今回1番のやらかしです。第2の[ブラン・ブロンズビアード]とはなれませんでした。この手のシステムミニオンは、なるべく同じターンに他のカードをプレイして、確実に1回は効果を発揮させたいのですが、4マナはそれには重すぎたようです。ブランと違い、スタッツが低めで素出ししづらいのも欠点ですね。一応ラダーでは1回、ウォーロックに[ドレッドスティード]とのコンボを決められたことがあります。盤面中、馬でいっぱいになりますよ。

 

[ファイアプルームの中心で]

的中度★★★☆☆

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 このカードも前評判通り、強力なカードでした。スタンダードでの構築に加え、[デスロード][ヘドロゲッパー]があるので弱い訳がないんですよね。ただ報酬の[サルファラス]の能力である8点ダメージは強力ではありますが、ランダムな上に毎ターン1回しか打てないということで、ミッドレンジやコントロールには押し切られることも多いのが課題です。あまり使用数は多くないです。純粋な断末魔コントロールとどちらが強いのか、環境に合わせて選択する必要がありそうです。


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Rusty (S38 legend) "Taunt Warrior"

 

 以上、大魔境ウンゴロ事前評価大反省会でした。(今気づいたんですけどタイトルに大が被ってますね)何か当たったり外れたり、当たっても採用される形が違ったり、イマイチな感じが否めませんでした。それと置きに行くチョイスが目立ちますね。次回はもっと皆が注目していないカードを積極的に選ぼうと思います。

ワイルドに蔓延する海賊botについて

 皆さんはハースストーンにもbotがあるのをご存知でしょうか。botとは、プレイヤーがプレイしなくても自動でゲームを回してくれるシステムです。これを利用し、楽にレジェンドを達成したりゴールドを稼いだりする輩がいるのです。今月になって随分と減りましたが、先月まではワイルドのランク戦はこのbotを使用した海賊ウォリアーが蔓延していました。時間帯によってはbotしかいない、なんてこともありました。

 ブリザードの規約(http://us.blizzard.com/en-us/company/legal/eula.html)にもある通り、botは非推奨です。ゲーマー精神に反し、かつ環境を破壊する行為だからと述べられています。ブリザードはこれまで何度もbot使用者をバンしてきましたが、未だに使用するプレイヤーは多いようです。これらの行為をした場合、アカウントが永久利用停止になります。絶対に使わないようにしましょう。

 

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ワイルドにいる海賊ウォリアーbotの特徴として、

 

①リーサル以外はトレードを優先して行う

②フェニッシャーも採用されるミッドレンジ気味な構成である

③こちらのエモートには一切反応しない

④返しのこちらの盤面でリーサルがある場合以外は、どんなに不利な状況でもコンシードをしない(botの種類によって異なるようです!)

⑤金ヒーローである

⑥プレイの速度が一定である

 

が挙げられます。(5.18 2項目追記。)

 

↓盤面が空なのに[終末預言者]に武器を振る海賊bot

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 ↓[ドクター・ブーム][グロマッシュ・ヘルスクリーム]など重量系フェニッシャーが採用されている

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 このようにbotの疑いがあるアカウントは、公式が見つけ次第速やかにバンしているとのことです。公式による返信が以下の通りです。(5.20 追記)

 

ハースストーBOTに関するお問い合わせ、承りました。

ワイルドフォーマットを利用している方ですね!
私も最近ワイルドモードで何回かやってましたが、意外ととても楽しかったです!
これからもワイルドモードを楽しんでください!

ところがそれがBOTを使うユーザーのために楽しくなくなるのは、非常に残念なことですT^T
私も該当BOTに関しては聞きましたし、何度か会ったこともあります。
該当事項の深刻性に関しては担当チームも認識しております。
(すでに担当チームで、数百件ほどのBOTを停止処理いたしました。)

弊社は、公正で正しいゲーム環境を作ることを大事にしております。
このようなことはあってはなりません!
これからも精進いたしますので、安心してゲームをご利用ください!

 

とのことです。一刻も早くbotが環境から消えてくれることを願います。また、このようなアカウントを見つけた際には、hacks@blizzard.comに報告してください。プレイヤー名、具体的な挙動、時間(日本時間ならば18:00 JSTなどと記載)、プレイ・サーバーを報告します。

 

 えるえるぼーいさん(@teruteruboy2424)が、この海賊botについてより深く考察してくださいました。合わせてご一読ください。http://blog.livedoor.jp/teruteruboy2424/archives/17370431.html

 

 

愛すべきワイルドなデッキ達②

 前回に引き続きワイルドデッキの紹介です。前半はこちら→ http://kou1184.hatenablog.com/entry/2017/05/14/114434

 

⑥レノロック


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 スタンダードでは見る影もないウォーロックですが、ワイルドでは俄然生き生きとしています。主にレノロック、次いでZOOもかなりの強さを誇っています。

 レノロックはウンゴロにてなどいくつかのテックカードをもらいました。コントロールは、毎回ほとんど必ず採用できそうなカードが貰えるのが嬉しいですね。その対応力にさらに磨きがかかっています。

 豊富な手札から、相手の脅威を排除しつつこちらに優位を保つ、最強のフェアデッキと言えるでしょう。その選択肢の多さからプレイはかなり難しいようです。一口にレノロックといっても、構成にはいくつかのバリエーションがあります。主に断末魔を採用したンゾス型、また悪魔シナジーを利用したデーモン型も存在します。お馴染みの[リロイ・ジェンキンス][凄まじき力]を絡めたバーストを出すコンボを搭載したり、この辺りのバリエーションの豊富さがこのデッキの強みとも言えるでしょう。

 

⑦アグロシャーマン


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 前環境のスタンダードで最強を誇っていたシャーマンは、ワイルドでアグロ、ミッドレンジ、コントロール、マリゴスと幅広く存在しますが、ここではお馴染みアグロシャーマンを紹介します。

 [トンネル・トログ][トーテム・ゴーレム]という軽量ながらパワー溢れるミニオンで打点を出し、豊富な火力でバーストを出します。シャーマンの翡翠はユーティリティとして様々なデッキに採用されていますね。オーバーロードも次のターンが来る前に終わらせてしまえば実質デメリット無し。[メイルシュトロームのポータル]があるので盤面を取るのも超得意。

 また、最近注目されているのがコントロールシャーマンです。断末魔ミニオンを中心に構築し、豊富な除去と回復、優秀な大型挑発ミニオンで防御力に自信あり。ウンゴロ新カードの[火山噴火]も採用されています。

 

⑧断末魔プリースト


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 ウンゴロにて最も大きな強化を得たアーキタイプです。クエスト[目覚めよ創造主]を採用し、デッキパワーが大きく上がりました。ハイランダーにして[レノ・ジャクソン]などを入れるプレイヤーも多いです。

 [手動操縦のシュレッダー][ヘドロゲッパー]などワイルド特有の断末魔カードを多く採用し、スムーズにクエスト達成が望めます。挑発ミニオンとライフ回復でアグロデッキに対して大きく優位に立てるのが、今の環境において追い風となっています。一方でコントロールミラーでのリソース勝負も得意です。またクエスト報酬[希望の番人アマラ]によるライフ40は、フリーズメイジやマリゴスシャーマンなどのバースト系デッキへのマッチアップを大きく改善しました。

 

⑨ドラゴンプリースト


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 ワイルドのミッドレンジではシクレパラに次いで強力なデッキです。前スタンダードのドラゴンプリーストを軸にして、ワイルドカード[ヴェレンに選ばれし者]と、ウンゴロの新戦力[始祖ドレイク]を加えています。テンポよく高スタッツミニオンを並べ、順に有利トレードを繰り返せば、いつのまにかゲームはこちらのもの。[ドラゴニッド諜報員]から盗んだカードでバーストを出した際には、きちんと相手に感謝しましょう。こちらをハイランダーにした構築も、もちろん存在します。ミニオンのタフさとハンドの持続性には自信のあるデッキですが、防御力には少し課題がありそうです。

 

⑩ミラクルローグ


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 防御力の低いローグは、海賊と卵の溢れるアグロ環境では厳しい立場にあります。ミラクル以外にも[ティンカーの刃研ぎ油]を採用したオイルローグ(ナーフされた[千刃乱舞]は不採用ですが)、[ダミー・ターゲット]のあるクエストローグ、また[デスロード]有するミルローグもがんばっています。

 ミラクルローグはウンゴロで得たカードは[死体花シェラジン]のみですが、このレジェンドが非常に優秀なのはスタンダードをプレイしている方もよく知っているかと思います。ワイルドでは[墓荒らし][アジュア・ドレイク]と他の中盤ミニオンも粒ぞろい。相手が隙を見せれば突然のバーストを繰り出したり、大きな[エドウィン・ヴァンクリーフ][クエスト注目の冒険者]を召喚したりと、まさにローグらしい戦い方ができます。

 

 あれ、レクサーは?ハンターは残念ながらワイルドではパッとしません。やはり海賊とエッグドルが多いことが1番の要因のようです。「獣ミニオンを順番に並べる」のが基本戦術のレクサーは、インチキムーブが基本のワイルドには着いてこれないようです。

 ワイルドには今回紹介したデッキ以外にも、多くの強力なデッキが存在します。上記の10デッキに加えて、ドラゴンウォリアー、コントロールウォリアー、翡翠ドルイド、新兵パラディン、レノメイジ、ZOO、ミッドレンジシャーマン、コントロールシャーマン、クエストローグあたりまでが、一級戦で戦えるアーキタイプでしょう。今回漏れたデッキについても、いつか紹介の機会を設けたいと思います。