ワイルドでマイルドに生きる

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ワイルドの行く先 〜問題点と解決法を考える〜

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 とうとう、来たる7月2日はワイルド公式大会決勝リーグです。日本からはmasinc選手が出場します。アグロだらけの予選を、masinc選手はメタを読みきったコントロール構成で見事勝利を手にしました。私は仕事先から健闘をお祈りしています。

 さて、公式による大会も開催され、より一層フォーマットとして注目を集めつつあるワイルド。しかしスタンダードと比べると、未だ「物好きの古参がやるもの」としてのイメージが強いようです。ワイルドは全てのカードが使えるフォーマットです。非常に多くの戦法が肯定されるとても面白いルールであるのに、まだまだイマイチ流行っているとは言えません。そんな理由が、実際にプレイする中で少しずつわかってきました。今回の記事はそんなワイルドが今抱えている問題点とこれからの行く末を、一応ワイルドプレイヤーの端くれである私なりにまとめてみました。ぜひご一読ください。

 

ワイルドの抱える問題点①敷居が高い

 まず第一に挙げられるのが「敷居が高い」ことでした。ワイルドのカードを作成するのは人によってはかなり躊躇するでしょう。デッキを選ばなければ少しダストを出せばいいのですが、せっかくなら気になるデッキで遊んでみたいもの。しかし、デッキによってはレジェンドやエピックなど高価なカードが何枚も必要になってきます。これらが参入する上での障壁になっていることは間違いないでしょう。特にナクスラーマスには強力なカードが多いです。

 以上を踏まえて、ベン・ブロードは今月フォロワーからの「ナクスラーマスを再販してほしい」との声に、「検討している」と返答しました。そして正式に、ナクスラーマスを含めた全ての過去のセットが再販されることが決まりました。明確な時期などは示されていませんが、ワイルドへの敷居はグッと低くなります。

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 カードセットのみならず、[大いなるマークアイ][船長のオウム]は、以前はタダで貰えたカードです。現在はクラフトするしか入手方がありません。こちらの配布カードも対応してほしいところです。

 

ワイルドの抱える問題点②ラダーの歪んだ環境、未だにいるbot

 さて、カードを作り、ラダーに潜ったプレイヤーが目にするものは何でしょう。ランク10まではスタンダードから紛れ込んで来たプレイヤーもいるという正に魑魅魍魎、10以降になるとワイルドらしいデッキが増え、ランク5付近になると海賊botに出会います(海賊botについて、詳しくはこちらの記事をご一読くださいhttp://kou1184.hatenablog.com/entry/2017/05/17/232939)。これより上に上がろうと考えるプレイヤーは、この海賊botと向き合わなければいけないのです。ワイルドの海賊はスタンダード以上に攻撃力が高く、半端な防御力のデッキは対処できません。プレイヤーはランク5付近では否応なく使用するデッキを変更せざるを得ないのです。公式もbotは認識しており、随時対処しています。記事を書いた時期に比べるとかなり少なくなりました。しかし依然として存在します。botの排除は、ワイルドをより活発にしていくためには必要不可欠と言えるでしょう。

  また、今月PC gamerに掲載されたインタビュー記事(こちらのリンクで全和訳版が読めますhttp://kou1184.hatenablog.com/entry/2017/06/21/000504)で、ベン・ブロードはワイルドへのバランス介入について「介入するつもりはない」と述べました。しかし、私はそうは思いません。環境を破壊しているカードは存在していると考えています。そのカードとは?[ドクター・ブーム]ではありません。[艦載砲]です。

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 2マナ2/3という標準スタッツながら、「海賊を召喚すると2点のランダムダメージ」という非常に強力な効果を持っています。海賊ウォリアーが使用すれば、弱体化前2/3/2だった[ナイフ・ジャグラー]よりも強力です。特にデッキから自動で召喚される[海賊パッチーズ]との噛み合いは、相手側からすれば目を覆いたくなるものです。出された後で必ず対処しなければいけないミニオンですが、[コイン]からの[艦載砲]など早いターンでの召喚に対処法を持っているデッキは限られてきます。ゴブリンVSノーム時代に作られたので、海賊がここまで強力になるとは想定していない上のデザインであることは明らかです。ガジェッツアンの海賊シナジー追加があった以上、間違いなくこのカードは弱体化すべきカードです。

 

ワイルドの抱える問題点③情報が少ない

 せっかく「ワイルドを深く遊びたい」、「レジェンドに到達したい」と考えているプレイヤーも、ここに来てまた障壁に当たります。 それが「情報が少ない」ということです。スタンダードで結果を残したデッキは、多くのサイトが取り扱いまとめてくれています。しかし、ワイルドを扱っているサイトは少ないものです。「このデッキの最新レシピを知りたい」「このデッキに有利なデッキを知りたい」と言ったニーズに応えられる日本語サイトは、今のところ存在しないと言っていいでしょう。

 公式では対処しづらい中々難しい問題ですが、ワイルドというフォーマットがもっと人気になり、こう言った要望の声が増えれば、自然と取り扱うサイトは増えるはずです。各サイト運営者様には、是非ワイルドを取り扱っていただきたいとお願いいたします。私も微力ながら、このフォーマットの持つ魅力を引き続き訴えていきます。

 

 

 以上の点が、ワイルド活発化の障壁になっていると考えられる問題です。どれも対処が困難な難しいものではなく、公式の少しばかりの配慮さえあれば解決できるものです。「神対応」で有名なブリザードなら必ず対処してくれると考えています。繰り返しになりますが、ワイルドはとても面白いルールです。ここでは様々なプレイヤーの試みが肯定されます。[船長のオウム]入り海賊クエストローグ、クエストとパトロンのハイブリッドウォリアー、[ドレッドスティード]入りレノロック、マーロックドルイド。どれも私がラダーで実際に遭遇したデッキです。ワイルドはこれから、必ずもっと多くのプレイヤーにとってゲームモードの選択肢になると、私は確信しています。