ワイルドでマイルドに生きる

このワイルドな現代社会をせめてマイルドに生きたいと願う

和訳記事② ベンブロードのウンゴロインタビュー

 2回目となる和訳記事、今回は先日PCGamerにおいて発表された、ベンブロードのウンゴロについてのインタビューです(http://www.pcgamer.com/hearthstones-ben-brode-on-building-a-healthy-meta-and-community-after-ungoro/)。今回もすっげぇ疲れたゾ…。これもうわかんねえなって箇所がいくつかあるんで英語できる兄貴の指摘お待ちしてナス。次回は何かのデッキの解説記事を和訳する予定です。

 

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ハースストーンコミュニティは今とってもハッピーで、それはベンブロードも同じだ。他のハースストーンチームのように、この陽気なゲームディレクターは、大魔境ウンゴロがメタに与える影響を興味深く観察していた。そしてほとんどのプレイヤーのように、とても喜んでいた。ウンゴロがリリースされて2ヶ月が経ってもスタンダードは未だに標準化(standardized)されておらず、ワイルドも野生的(wild)そのものだ。ガジェッツアン環境よりも良いと言えるだろう。マンモス年は今のところ順調だ。私はベンを捕まえてその心境を伺った。

 

PC Gamer:ウンゴロの大きなメカニズムである適応・エレメンタル・クエストについて、あなたの楽しい順番にするなら、どんな評価になりますか?

ベン・ブロード: 適応、クエスト、エレメンタル。私は本当に適応が好きなんだ。マジに楽しい。またこれは、毎回違う問題解決方法を導き出すという、ハースストーンにおいて我々が好んでいるタイプのものでもあるんだ。 クエストとエレメンタルはとても楽しいが、でもこれらはデッキを組む上での戦略の一種なんだ。だから、毎試合での変化性と、問題への対処法の違いというのは、相手のと自分のデッキ構築からもたらされるものでしかない。でも、適応は毎回の試合で新しい深みを与えてくれるんだ。

 

太陽の砕片ライラのような、コミュニティが完全にパワーを過小評価していたカードについて、どう思いますか?また、チームはどんな反応をしましたか?

こういうことは本当によく起きて、もっと言うなら明らかに毎回起こっていることだと思うよ。新しいエキスパンションが出た時の面白いことといえば、試みを試すことや、何が良くて何が悪いか見極めることだ。もし何が良くて何が悪いか目に見えて明らかなら、調整チームは必要ないだろうし、エキスパンションの始めも面白くないだろう。 そのカードを見たらどんなデッキで使うのがベストか、どんな風に働くか、どんな風にプレイすべきかがすぐにわかるだろう。しかしそれは本当に複雑なものだ。 人々がプレイするたくさんのカード、たくさんのシナジー、たくさんの相互作用、たくさんのデッキがメタを変える。そしてそれがもっと面白いものにするんだ。つまりメタは何度も変化し、それは何が最良かを見つけなきゃいけないということになるし、それはまたメタを変えることになるわけだ。 

 

逆に、ガジェッツアンの渡し守のようなカードを作った時、よりそれを戦略に沿えるようにカードを作るのか、それとも新セットが出た時にカードが偶然に噛み合っただけなのか、どっちなのですか?

カードをデザインする時に我々が持っている方針はカードプールに種を巻き続けることだが、ついにこの時において奇妙なことが起き得るパーツが揃ったんだ。我々はもっとミニオンを自分の手札に戻すカードが欲しいと感じていたし、そのメカニズムに焦点を当てたデッキを手に入れる前にもう一度プレイしてほしかった。

時々、レノのような十分にデッキを良くするカードを作る。みんなそれを使うだろう。それが起きる事前にもっと多くのカードは必要ない。そういったカードのパワーはちょっと低すぎたので、もう何枚かのカードを追加することにしたけれど、[カザカス]以上のものは必要なかったし、tierデッキへの追加となった。例として仁義なきガジェッツアンが挙げられる。レノにとってそれは十分だった。でも時々、我々はアーキタイプにカードを追加し続ける。沈黙プリーストが良い違う例だ。我々はそのデッキをプレイするのがとても楽しいことを知っているし、それはプリーストにとって全く違う種類のデッキだった。だから、我々はそのデッキのためにカードを作り続けたのだ。祓い清めを作りたくないのも我々は知っていたし、祓い清めは地図に置くカードでは無かったのも知っている。

 

そういったカードのためにフィードバックをした、ということですよね?

ハハハ。ああ、我々はそういったことを試みる時にいくらかのフィードバックをする。しかしそうだな、もしプリーストが最悪の時代じゃない時に祓い清めを大きなセットに入れたのなら、それは正に我々がすべき行動の一種であったのだろうね。物事は地面に横たわっているので、後で我々が必要になった時、我々はメタといくつかのカードを劇的に変化する衝撃を与えた。[どデカいレイザーリーフ]と[影の幻視]を作ったのは沈黙プリーストにとって大きな利益だった。たくさんのカードが無かったなら、彼らは全く新しい、とっても強力なアーキタイプをすぐ簡単に作り出すよ。

 

エストについて、あなたがテストプレイをした時、ローグのクエストは4,5ターンで達成できて、ラダーでも普通に見かけるものになると気付きましたか?

知っての通り、私は最終デザインチームの人間じゃないから、その段階でのテストプレイはしなかったよ。彼らはクエストを使った色んなデッキを[ファイアフライ] バージョンから[コールドライトの託宣師]バージョン(本当にたくさんのカードを必要とする)まで、似たような構築をすぐに全て体験した。でも彼らがどういうデッキ構築で遊んでいるのかは正確には知らなかった。

ローグのクエストはその勝率が示す割には、もっと多くプレイされているから、ある種で興味深い点だ。他のローグと同じ勝率のデッキは、ローグのデッキよりもプレイされる数が少ない。このデッキはプレイしていてとても面白いから、こういったことは非常に興味深いね。同じ勝率の他のデッキよりも断然面白いし、私が考えるに他の同じ勝率のデッキよりも負けると面白くない。一般的に我々にとってこういったことは非常に興味深いものに見える。なんでこのデッキは同じ勝率の他のデッキより多く遊ばれているのだろう?なんでこのデッキは他のもっと勝率の良いデッキより多く遊ばれているのだろう?

 

各エキスパンションごとに、我々は"クラフトすべき20枚のレジェンド一覧"(http://www.pcgamer.com/hearthstone-the-25-best-legendary-cards/)を発表しています。今回は事前評価では全く期待されていなかった、太陽の番人タリムが1番となりました。このカードのデザインと、このカードで何を達成しようとしたのか教えてくれますか?

 レジェンドカードというのは、そのクラスの強みと弱点を与えるために重要なものだと考えている。「ああ、これはウォーロックのものだ」「こいつはパラディンのやつだな」みたいにね。この場合、パラディンは直接ミニオンを処理するのは不得手だが、除去というのは彼の強みではないんだ。しかし彼らはアタックとタフネスを変化させ、攻撃面では1/1ミニオン達を強化しながら、防御面では相手のミニオンを弱体化させるという両面を持つ、トリッキーな方法を所持している。パラディンがそういったやり方を手にして得意とすることが、違う方法で他のクラスをプレイするのを楽しくすると私は思っている。

太陽の番人タリムーこいつはある点ではウルダマンの番人に非常に似ているからとても面白い、そうだろ?効果は同じだが、対象が全員なんだ。しかしそれは本当に大きな違いを生み出し、こいつの3/7挑発というスタッツは1体と3匹の敵ミニオンとトレードできる。

試合においてちょっとばかり確認されていなかった影響というのは 、とっても大きいものだ。1/1のミニオン軍団を瞬時に大きくすることで、このカードを血の渇きのように使うことだってある。パラディンが得意とするヒーローパワーの[増援]が、彼の大きいデザインとしてきたから、こういったことは本当にパラディンらしくて私は大好きだ。 

 

ここにハースストーンのトップレジェンダリーカード20選のリストがあります。(http://www.pcgamer.com/hearthstone-the-25-best-legendary-cards/)クラスの多様性という点から、覚えている限りで最もベストな環境だと言えるのではないでしょうか?

私もそうだと思う。これは奇跡だ。たくさんのクラスが明らかに存在する。もちろん、文字通り100%、9人のヒーローが公平なのが夢だ。でもそれは現実的じゃない、そうだろ?楽園を追求するちょっとばかりの夢がある、たくさんのカードとデッキがある。でも私は現環境は今までのどんな時より良いもので、エキサイティングなものだと本当に思うよ。

 

セットをリリースするに向けて、こういったことになるだろうと自信を持っていたのですか?

セットをリリースする時、メタがどういったものになるかについて我々が自信を持っていることは稀だ。 我々は楽しいと感じたり構築の中心となるカードをよりカードパワーが高くなるように推す。時々、我々はちょっとカードパワーや採用率が高すぎたりするものを見逃し、また我々が望んでいたある時は採用率やカードパワーが低すぎたりするものを見逃したりする。しかし我々は、間違いなくどんな15のデッキ達がメタに登場するだろうか正確に知ることはない。いくつかの働きと、ハースストーンチームの試験者達よりももっと多くの、たくさんのプレイヤーが巻き込まれることだ。だからメタについて自信を持つことは難しい、でもたまに幸運にも効果的に働くことがある。

 

今日の退勤前にもう1枚、名誉の殿堂に加えるとしたら、どれを選びますか?

たくさんのカードに対しての賛成と反対があるから100%確信してはいない。我々が最後の問題として奮闘した問題の1つが、ラグナロスだ。彼は永遠に環境にい続けただろうし、彼はエレメンタルなので、エレメンタルデッキにおいてもずっとい続けただろうと我々は考えた。そして我々は、永遠にラグナロスの代わりとして、毎年新しい違うカードをプレイすべきなら、ワイルド送りは多分大丈夫だと考えた。私は彼がワイルドにいくべき時だったのかなと思うし、実際に彼はまだそこでとっても楽しんでいる。でも個人的に思うのは、ハースストーンの神々を象徴するキャラクターのメンバーとしての彼の存在感は、寂しく感じる。

私がちょっと怪しいと思っているカードは、[アレクストラーザ]かな。しかし彼女をその枠に加えることは個人的に寂しいものだ。彼女は非常に面白く、あらゆるユニークなアーキタイプのデッキに入りうる。しかしもう1枚、私が思うに、今日君が私に押したいのだとしたら、それは多分[ガジェッツアンの競売人]だろう。これは素晴らしいカードで楽しんできたと私は思うが、スタンダードを何年も遊んできたプレイヤーは新しい戦略を求めているとも思う。

 

クラス間の話に戻ると、最近あまりラダーで見ない唯一のクラスはウォーロックとなっています。グルダンの立ち位置は嬉しいものですか?もっと追求するなら、それが本当だとしたら何人かのコミュニティメンバーが提案しているように、ブリザードはクラス間差を調整するのですか?「パラディンの季節」やいつかのような、方針はあるのですか?

いいや、我々は全てのクラス間が公平になるよう調整に本気で試みている。もしウォーロックがプレイ可能であったなら(というのは彼はプレイはできるがトーナメントの場面に登場できるアーキタイプを未だにずっと所持していないという意味だ)、そして9つのクラスが選択肢であったなら、と考える。 そしてそれは本当に失敗だったと思う。理想的には9クラス全てがいることだ。しかしそれは本当に、本当に難しい。たくさんの不確定要素がある。我々が強力だと思ったものが、ウォーロックにとってあまり良くないとプレイすることでわかった。我々が「OK、ウォーロックはずっと良かったから、数年間は彼を悪くするためにマジで悪いカードを作ろう。そして他のクラスには良いカードを作ろう。」と言うことではない。しかし自然に起こり得るだろう一種のこととして、我々がクラスを見渡して「OK、パラディンとハンターは2人ともあまり良くないから、両方のクラスにはたくさんの強力なカードを作ってあげよう」と言うことだ。

じゃあもし例えばーそうだな、シャーマンが1番だった過去のセットをもし我々が「OK、じゃあたくさん強いシャーマンのカードを作ろう」なんて言ったら危険だろう?最強のデッキをもっと強くする?我々が好みのやり方じゃない。カラザンの時、我々は意図せずそれをしてしまい、そしてそれは我々にとってあまり良い効果を成さなかった。だから、結局「わかった、このクラスを過剰に強くしすぎたから強いカードを弱体化させよう」という気持ちになって、クラス間のカードを見回っていた。 エクサイティングなカードを作る空間を持つ我々の力をもって、結局そういったやり方を感じる。しかしそれらは我々が意図したことじゃない。我々の意図するところは全てが公平になるよう試し実現させることで、未だに完璧なバランスになったことがないのも知っている。

 

[闘技プロモーター]配布のようなイベントを計画していますか?私は、セットでのメタを一新するような新しくてインパクトのあるカードがもし配布されるなら、なんて想像しています。

それはとっても面白いね。闘技プロモーターの件は、プレイヤーを非常に混乱させたと思うよ。私は物を配るのが好きなんだ。プレイヤーを驚かすのも好きだ。また他とは違うユニークさを出せる機会を探すのも好きだ。だから多分近いうちにもっと大きなイベントを企画して、もっと注目を集めるものを作りたいと思っている。

基本的に繰り返している、我々が我々であると感じるパターンの一種がある。新しいセットはしばらくはとってもエキサイティングだが、その環境でプレイすればするほど、どんどん驚きは薄れていき、だんだんどういう試合になるか、どんなマッチアップが有利かといったことも理解していくだろう。ある種のプレイヤーにとってはあまり満足できないもので、違うタイプのプレイヤーはそういった循環を本当に気に入っているが、でも多くのあまり気に入ってないタイプのプレイヤーを我々は抱えていると思う。次のセットが出る前の1ヶ月2ヶ月くらいはメタが固まったと感じてしまい、あまり満足できないものだ。ここでいくつかの、試している選択肢がある。君が言ったように、そこで新しいカードをリリースするのは 、その1つの選択肢だ。
 単体のカードがメタに与える影響はスゴいだろうね。特にその場合は中立のカードを作るべきだろうし、またそのことはみんなが使う[ドクター・ブーム]のようなカードを追加してしまう危険性もある。これはマジで問題だ。伝統的にそんな時の我々は何枚かのカードを弱体化してきた。過去の何回か我々はこういった状況に陥ってしまい、3ヶ月や4ヶ月以内に弱体化した。毎回そういったことを犯した訳ではないが、それはメタが過剰に予測できる状況に行き着いてしまう。しかしそれはカードを弱体化させるもう1つの側面だし、問題解決に向けてより良い方法なのだと思うよ。

 実行することはない、悪い1つの案がある。もしウォーロックの初期体力をプラス5したらどうなるか?我々が彼をより多く見るようになるのにそれは十分たるものなのか?それはメタを回すか?次のセットと新しいカードが出る前の2ヶ月のためだけに?ちょっとおかしいことだが、状況を良くするのだろう。私はこれがマジで問題だと思ってるし、解決法が「OK、メタへの応急処置は完了した、以前ほどに変動していなく、達成するためにいくつかのカードを弱体化しよう」といったことかどうかはわからない。我々がすでに解決したものじゃないし、問題として認識している。

 

ワイルドのバランスにおいて、どれくらい介入の余地があると思っているのですか?

我々はワイルドのカードを弱体化させることも少なからず考えている。対処すべき範疇に届くカードがあるとは我々は思っていない 。今のワイルドには多くのデッキがあり、とってもいい感じだ。しかしもっとワイルドに焦点を当てると、私は本当にもっと重要になり得ると思う。ワイルドはマジで重要で、私が言及したように数ヶ月以上も古いメタのままであるという問題があるとしてもだ。もっと合法的なやり方として、プレッシャーを取り払うのはハースストーンの闘技場、酒場の喧嘩、ワイルド、スタンダードをプレイする気持ちになることだ。もし君が「スタンダードはもう十分だ、そうだ、ワイルドは新しい攻略すべき問題だ」と感じたのなら、素晴らしいことだ。それは問題を解決する上で違ったアプローチからのやり方だね。

 

あなたがゲームディレクターになってから、あなたが表に出ることへの努力に集中しているような気がします。ゲームの公式の顔として表に立つことは重荷になっていませんか?

絶対に厄介なことなんかじゃない、と言いたいね。私は以前からコミュニティでとても活動的にやっていた。私はただコミュニティとお互いに作用し合うのが好きなだけだ。Twitterをしたり、ゲームについてフィードバックを読んだり、質問に答えたりするのは大好きなんだ。Redditを読むのが好きだ。たくさんの時間を費やしたいと思っているから、もし我々がどんなことについても言わないとしたら、それを最悪だと思い込む流れがある。「こういうことが起こったから、このチームはバカの集まりでできているんだな。他のエキスパンションについて考えられない。そうに違いない」。それか傲慢になるだろう。もし私が来て「おい見ろ、難しい問題を解決できる挑戦がここにあるぞ」「我々は本当に気にかけていて来たる解決法を持っている」と言ったなら、単純に助けになると思う。

コミュニティはハースストーンを最も面白いゲームにしたいと考えていると思うよ。それは我々も同じだ。だからコミュニティが向上のための余地があると気付いた時には、我々も考慮する。そしてそういったことについて、もっと対面して議論したいんだ。私やチームにいる人間がそういうことをしたなら、それは一般的にみんなにとって良いものだ。我々はより多くのフィードバックを得られるし、コミュニティは「あ、新規プレイヤーの体験は複雑で色々なものがあるな、そして彼らは上達して、試合で俺をもっと楽しくしてくれるんだ」と感じる。だから愛しているんだ。ちょっと奇妙にも感じたけれど、私が家に帰ってリラックスした時と同じくらいにね。しかし、これが私がなぜそこにこれほど力を入れるかのポイントだ。私にとって冷静になれるものなんだ。

 

では、インタビューを締めくくる連続質問です。もしあなたが砂漠の孤島に送られて、1人の配信者と2つのデッキを持っていかなければならないなら、何を選びますか?

絶対にDay9。彼は友達だし、とっても面白いやつだ。

 

でも今、彼を砂漠の孤島に連れていくって言いましたね!友達を。

ハハハ、デッキは翡翠ドルイドを持ってくよ。

 

そんな!なぜ?彼はそのデッキをとても嫌ってます。

ハハハ。

 

もう1つ何のデッキを持っていくつもりですか?

わからないけど、多分パラディンの何かのデッキ持ってくと思うよ。多分コントロールパラディンじゃないかな。

 

ネザーポータルのような盤面から排除できないカードについて、もっと実験したいと思っていますか?

ああ、もちろんだ。面白そうじゃないか。

 

ロープが早く燃え始める、忙しい人のためのハースストーンを実行したことは?

あるよ。

 

あなたがブリザード社の週末の寄せ集め試合で、1番アグレッシブなプレイヤーだというのは本当ですか?

いや、それは本当じゃない。それはバスケをしている時に、私の歯を折った男で間違い無いよ。

 

そんな乱暴な!ブリザードは温厚な会社だと思っていました。

いつもは温厚なんだが、バスケットボールについてはマジなんだ。

 

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和訳記事① 進化シャーマン指南

 ここ数日突如としてメタに現れ大会でもラダーでも存在感を増しているデッキ、それが進化シャーマンです。シャーマンの対応力を基盤として、トークミニオンを大量に展開、血の渇きや進化で勝負を決めるというデッキですが、このデッキのプレイングはなかなかに難しいものです。そこで、今回はこのデッキについてプレイングやマリガンが詳しく記載されているManiacoaks氏のhttps://www.reddit.com/r/CompetitiveHS/comments/6bveoa/guide_5_legend_evolve_shaman_metabreaker/を翻訳しました。クソザコ英語力なんで上手く訳せなかった部分も多いです… お兄さん許して!ネットの文特有のスラングとかめっちゃ困るって、それ一番言われてるから。

 ということで以下、翻訳です。6月も中盤に差し掛かろうとしており、これから末にかけてのラダー戦で役立ててくだされば嬉しいです。

 

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 このデッキの指南を求められて、私は何日も地道に書き続けた。このパワフルな新しいメタデッキについて、詳細をあまり知らない、もしくはベストなプレイ方法を知らない人が多いと思う。このガイドでそのような不安を取り払ってあげよう。

 

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まずはじめに、勝率の合計は60%だ。

Decklist - https://gyazo.com/1311a299201c0ff6155ce8c8e61025c2 Stats- https://gyazo.com/0f045c3286be5e4d18f6e7a050d335e7 The Climb - https://gyazo.com/04c89d70609268f4d346de5924350554 + https://gyazo.com/a608e838fe6c4e19cfb8b445a493c352

 

 デッキトラッカーは気が付くまでの数試合で最初のリストに戻ったが、リストは変更しなかった。これは本当に細かく調整されたものだ。ランク1でのシャーマン戦は、相手が早期にコンシードしたので消去して記載しなかった。

 30-8という勝率でレジェンド到達したリストを生み出したことは一筆に値する。初期の試行ではストーンヒルの守護者を抜いて(間違いだった)、カニを入れたり他にも様々な失敗をした(原始融合はアカンかった)。

 

EDIT: hearthpwnのdanielschwartz22氏のデッキコンセプトを基にした。here.http://www.hearthpwn.com/decks/833933-72-win-rate-controlled-evolution-video-guide-by

EDIT: このリストは日本で作られたものらしい。

https://twitter.com/hint24s/status/862246586906157056

 このリストはいくつかカードを不採用していて彼はその理由を詳しく説明している。

 このリストは不明な情報源をさまよっていて、データサイトに表れたものだ。プレイヤーはリストをメモして試したが、本当の作者は不明で彼の名前やリストの信用性については分からなかった。私はこのリストを採用して、退化を抜いてブラッドメイジ・サルノス入れるという、小さいが重要な変更をした。多くの受動的なデッキにおいて、退化は対応カードとしては純粋に素晴らしいリターンをもたらしてくれる。2枚目は1枚目よりも価値が落ち、特に手札にダブった際の、保険としての退化はどのマッチにおいてもあまり有効でない。沈黙プリーストとアグロドルイドに対してはこのカードを持っておくのは素晴らしいことだが、他のマッチにおいてはあまり重要では無い。ブラッドメイジ・サルノスはデッキを回し、メイルシュトロームのポータルと合わせてより強力なボードクリアができるし、重要なのは翡翠の稲妻でリーサルを出したり、また何よりもデッキの底力を向上させる堅実な対応を追加できることだ。

 ストーンヒルの守護者は、悪い挑発ミニオンを引いた時に勝率を下げてしまうことになるが、 しかしこいつを運用しないのは間違いだ。ストーンヒルの守護者抜きのデッキでは、遅いデッキとの試合でしばしば手札切れを起こすし、 時々こいつは進化や血の渇きを引けなかった時にフェニッシャーとなるアラキアや他の高スタッツのエンドカードをもたらす。更に、本体自体も素晴らしい進化の対象であり、盤面に残り進化すれば4マナミニオンが盤面に追加となる。ここになぜ私がストーンヒルの守護者をデッキに加えたかの実例を2つ挙げておく。

 

https://hsreplay.net/replay/KnxxiWqQVdkZnzs8m7RpdS

このハンターとのゲームでは、結局私は血の渇きも進化も引けなかったが、そんな時にストーンヒルの守護者が駆けつけて、ストーンヒル産のアラキアがバーストを出してゲームを終わらせてくれた。

 

https://hsreplay.net/replay/9Qb7HTkLpU9vUuB7yxfbVC

このゲームでは相手がノースシャイア真言盾から2枚目のノースシャイアを引くヤバいドローを決められた後、私がストーンヒルに2連続進化というリスキーなプレイに踏み切った結果、序盤の盤面に5マナミニオンを繰り出せてボード再形成ができたものだ。ストーンヒルのバリューが、ボード再形成においてより攻撃的なプランを許してくれた。

 

トーンヒルの守護者についての、確実な統計に基づいた重要な問題は以下の通りだ。

 

A: 統計によると初期ハンドにこれをキープしている確率は40%で、この数字は限りなくゼロにすべきだ。

 

B:単体で強いわけではないランダム性のある全てのカードは、状況によっては負けに少しばかり影響する。これが、数え切れないほどの試合数のデータで導き出した持論である。ストーンヒルの守護者だろうが始原の碑文であろうが他のカードであろうが、全てに共通するのはこれらは非常に見掛け倒しだという点だ。このような何千試合以上のサンプルを基にすると、基本的にこのカードは一貫して勝率を引き上げるが、しかし振れ幅のあるカードは「そうでない場合」は勝率を引き下げる。原則の例外として、メディブのようなランダム性に関わらず単純にカードパワーが高いカードが挙げられる。つまり狂ったバリューの前では、カードのバリエーションの高い低いは影響しないということだ。例えばもしパイロブラストを空の盤面で相手に撃った場合、ヤシャラージュが出てこようがウルトラサウルスが出てこようが、カードの大きな違いに関わらず勝利に向かって前進できて、そしておそらく勝ちきるだろうという意味だ。これが細かいパーツを探したり、または普通のカードパワーのカードを探す、碑文やストーンヒルのようなカードとは異なる点だ。すなわちどちらも全体除去やレイトゲームにおいてのフェニッシャーを見つけるという素晴らしい活躍をすることもあり、何も見つけられなかったりもする。

 

 マリガンでは特定のマッチアップで絶対にキープしてはいけない、皆が間違ってキープしがちなカードを明らかにするために書き示す。

 

マッチアップ

(ドルイド)

常にキープ:ファイアフライ、ブラッドセイルの海賊、翡翠の爪、メイルシュトロームのポータル、炎の舌のトーテム

たまにキープ: 進化、退化

 絶対にキープしない: ストーンヒルの守護者、マナ潮のトーテム

アグロドルイドとのマッチは非常に良いものだが、カニを考慮して可哀想な迷子の海賊には気をつけなければならない。アグロドルイドとのマッチでは、テンポで進化するのは非常に効果的だ。だから、早いゲームでのこのカードのキープを躊躇してはいけない。ファイアフライ達をバフしたり進化させることは、アグドルをボードから追いやるのに十分なほど強力だと約束する。地底よりの者とドッペルギャングスターはこのマッチにおいて素晴らしいカードだ。

 翡翠ドルイドもまた好ましいマッチだ。 相手は何もできないことも多く、単純に盤面にトーテムを並べて血の渇きでゲームを終わらせればいいのだ。特に原始フィンのトーテムはこのマッチにおいてのMVPだ。このマッチでは、ドルイドの8ターン目に君が盤面に沢山のウィニーを抱えていて、それらを始祖ドレイクの射程外に逃れるという状況でない限り、ドッペルギャングスターやより高いバリューのあるミニオンのために進化を残しておくべきだ。

 

(ハンター) 

常にキープ: ファイアフライ、ブラッドセイルの海賊、翡翠の爪,、メイルシュトロームのポータル、炎の舌のトーテム

たまにキープ:

絶対にキープしない: ストーンヒルの守護者、原始フィンのトーテム

 絶対に原始フィンのトーテムをキープしてはいけない。これは多くの人が犯す間違いであり、これは放電レイザーモーに対して弱くなる状況に繋がる。ハンターに対しての主な課題は間違いなくテンポを取ることにあり、獣を早く盤面から除去すればハンターは絶対に勝てない。私のハンター戦での経験上、彼がマナカーブに沿ってサバンナ・ハイメインを出した時ですら、負けるのは稀である。このマッチにおいて絶対的にメインとなることは、5ターン目のツンドラサイに対処する方法を、盤面と手札の両方で保持して確実に持っておくことだ。これに対しての処理は限られているので、この方法でよくハンターは君を打ち負かす。翡翠の爪は、通常の早い志向のマッチアップの場合と同じ通り、おそらくこのマッチにおいての最良のカードである。

 

(メイジ)

常にキープ: ファイアフライ、ブラッドセイルの海賊、翡翠の爪、炎の舌のトーテム

たまにキープ:ドッペルギャングスター、マナ潮のトーテム、原始フィンのトーテム

絶対にキープしない : ストーンヒルの守護者、進化 (コインがありドッペルギャングスターも揃っているハンドで無い限り)

 原始フィンのトーテムは、1マナミニオンがいるかコインを持っている時はキープだ。こいつはこのマッチでは大量にトークンを生み出す。秘策メイジは大きなAOEが無いので、コントロールメイジに比べて相手にするのは楽だ。しかし常に呪文相殺が付きまとうので。何も無い時に退化を投げるのは手だ。なぜならドッペルギャングスターや盤面にある中型ミニオンを進化させることは、メイジに対しての勝利の切符となるからだ。ドッペルギャングスターは、このマッチにおいてはもし他のハンドが良かったならキープの可能性も考慮すべきほどの良いカードで、手放して運任せはいけないし、序盤に持ってないのもいけない。

 

(パラディン)

常にキープ: ファイアフライ、ブラッドセイルの海賊、翡翠の爪、炎の舌のトーテム、メイルシュトロームのポータル

たまにキープ:進化、退化、原始フィンのトーテム

絶対にキープしない : ストーンヒルの守護者

 通常通りのマリガン以上に、この試合は序盤のマーロック達のスノーボール(雪玉のように徐々に盤面を強固にすること)と中盤の安定した盤面形成を止めることが大事だ。早めの進化を決めた場合のマッチアップは絶大な効果をもたらすのだ…。例えば、盤面にファイアフライトークン、ブラッドセイルの海賊とパッチーズがいるとしたら?進化は、常に相手に対して受動的な動きをさせるよう重圧をかける。単純に一度パラディンが回り始めたら対処するのはなかなかに困難なので、マーロック達を除去することだ。そして相手はこちらが淡々と狙うリーサルの試みを防ぐための、十分な仕組みも持ち合わせている。

 

(プリースト)

常にキープ: ファイアフライ、ブラッドセイルの海賊、炎の舌のトーテム、退化(酷い手札でない限り)、原始フィンのトーテム、マナ潮のトーテム

たまにキープ: 進化、翡翠の爪

絶対にキープしない: ストーンヒルの守護者、メイルシュトロームのポータル

このマッチは難しいものだが、強力な沈黙プリーストに対しては安全のために退化を持っているなら、通常よりも有利な立ち位置に立てる。沈黙プリーストとのマッチでない場合、ヒーローパワーを押してトーテムのバリューをできる限り上げることが求められる。原始フィンのトーテムはこのマッチでは通常よりも良いカードだ。進化のタイミングについては、最良なのはAOEの後のドッペルギャングスターと共に使用する時だ。プリーストとのマッチでは、我慢が重要だ。脅威とするために血の渇き用の2体のミニオンは盤面に確保して、相手が全体除去を使用した際に確実に再構築できるようしておく。地底よりの者についてはグリーディになってはいけない。彼らが弱いドラゴンファイア・ポーションの前に、ボードから退場させよう。

 

(ローグ)

常にキープ: ファイアフライ、ブラッドセイルの海賊、翡翠の爪、炎の舌のトーテム、原始フィンのトーテム

たまにキープ:退化、メイルシュトロームのポータル

絶対にキープしない:ストーンヒルの守護者、進化

 良い手札ならメイルシュトロームのポータルと退化はキープだ。退化はエドウィン・ヴァンクリーフやクエストローグの火成のエレメンタルに有効で、どっちにしてもグリードにキープする価値がある。原始フィンのトーテムはどんな状況であれ大至急引かなければならないカードで (盤面から除去しきるのは明らかに死ぬほど辛そうだ)、しばしば後手コイン原始フィンで降参されたこともあるほどだ。ローグはこれを対処するのに非常に苦労し大きな問題として突き刺さる。ローグ戦で、特にクエストローグ戦で早めの進化は効果的だ。君好みの一方的なマッチであり、勝利は自然と訪れるだろう。

 

(シャーマン)

常にキープ: ファイアフライ、ブラッドセイルの海賊、翡翠の爪、炎の舌のトーテム、原始フィンのトーテム、マナ潮のトーテム、メイルシュトロームのポータル

たまにキープ: 地底よりの者

絶対にキープしない: ストーンヒルの守護者

 トーテムが本当に重要となり、また好条件(コインやトーテムがハンドにあるなど)ならば地底よりの者を初期手札でキープし得る可能性のある唯一のマッチアップだ。エレメンタルシャーマン戦での目標はなるべくヒーローパワーを使用してトーテムを召喚するという、プリースト戦と似ているものだが、違うのは中盤の展開を対処しづらいという点だ。そして進化したドッペルギャングスターと地底よりの者は、しばしば火山噴火を耐えライトニングストームなどあざ笑うサイズとなり、ゲームを決めうるだろう。攻撃的なトークンシャーマンについては、相手が勝利する前に以下のスペダメポータルのコンボを決めれば、彼らが単純に君より良くないデッキを使っているから、ほとんどの場合は勝つだろう(すなわちコイントスのようなものだ)。ブラッドメイジサルノスは、もし相手がnetdeckの退化2枚積みデッキを使用しているなら、ミラー戦で試合をひっくり返すだろう。呪文ダメージの乗ったポータルはシャーマン戦では基本だ。

 

(ウォーロック)

 冗談を言わないでくれ、ウォーロックについて言うことは何も無い。早く寝て明日の学校に備えておけ。

 

(ウォーリア)

常にキープ: ファイアフライ、ブラッドセイルの海賊、メイルシュトロームのポータル

たまにキープ: 原始フィンのトーテム、翡翠の爪、炎の舌のトーテム、ストーンヒルの守護者

絶対にキープしない: 退化

 このマッチでは、どんな状況だろうと絶対に、ブラッドセイルの海賊を1ターン目に出してはいけない。どんな手札だろうが、このカードをグリーディにプレイすることは、海賊に対してより勝機を増やす理由となる。このマッチアップで最も重要なのは、可能な限り盤面での戦いで反撃してやることだ。だからいつもならキープである炎の舌のトーテムのようなカードでさえ、1マナミニオンもしくはポータルがなければパッチーズのように返す。地底よりの者をプレイするときは慎重になるべきで、彼はゲーム終盤にて救世主となる。私は全ての海賊ウォリアーにストーンヒルも非常に効果的だと信じているので、理想的なハンドでない場合はキープしてもよい。挑発ウォリアーに対してもストーンヒルはバリューカードとして素晴らしいので、このカードは両方のタイプのウォリアーをカバーしている。

 挑発ウォリアーもプリースト相手と同じようにプレイするが、早めの烈火の戦斧に対してぶつけるためにブラッドセイルの海賊を我慢することが求められる。もし斧を持っていたら必ず振ってくるであろう、マストキルのミニオン(マナ潮のトーテムや炎の舌のトーテム、原始フィンのトーテム)に対して使用してこなかった場合は出していいが、そうでない場合は相手がプレイするまで待つ。

マイルドにクソデッキ② 「ジャパリパーク・ZOO」

こちらの記事は晴れる屋所属、伊藤敦氏の「だらだらクソデッキ」(http://www.hareruyamtg.com/article/sp/category/tag/だらクソ)にインスピレーションを得たものです

 

ジャパリパーク・ZOO

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 ウンゴロ環境は素晴らしいと、プレイヤー達は口を揃えて言います。各ヒーローはほとんど皆2つ以上のアーキタイプを所持し、彼らは覇権を巡ってラダーで争っています。先日のtempo stormでのTier表ではtier2までに7人のヒーローが存在し、今回はあぶれたレクサーもしっかりと存在感を放っているのは間違いないでしょう。プレイヤー達が待ち望んだ環境は、ブリザードの「神調整」によってここに実現したのです。

 しかし我らがグルダンはどうでしょうか。前環境で[レノ・ジャクソン]ブイブイ言わせていた姿は何処へやら、その顔をラダーで見かけることはほとんどありません。ウンゴロ初期こそディスカードZOOが使われていましたが、その脆さと不安定さが明らかになると、使用者は皆離れていきました。以来、多くのプレイヤーがグルダンを救おうと新しいアーキタイプを試みています。ということで今回の「マイルドにクソデッキ」は、新しいウォーロックのデッキの可能性を考えます。

 

クソデッキ、再び

 「現環境で最も強力なアグロデッキは、トークドルイドである」という文言に異論を唱えるプレイヤーは少ないのではないでしょうか。トークンを大量生産してからの[蓮華紋][獰猛な咆哮]という横での攻めに加え、[獰猛なヒナ][ビタータイド・ヒドラ]という縦での攻めが両立されており、対処は非常に困難です。そしてこれらを支えるのが[錬気]というマナ加速。相手よりも一歩先にカードを展開できるのは、どのカードゲームでも例外なく強いムーブです。

 ハースストーンでは、マナ加速はドルイドにのみ与えられた特性です。しかしウォーロックのクラスカードを眺めていて、彼にも「マナ加速」があることに私は気づいてしまいました。そのカードこそ、[シーデビル・スティンガー]です。

 

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↓ 

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最強ムーブでは…??

 4/2を出しながら六丸を早いターンに着地させる。これによって盤面は間違いなくこちらが取れるでしょう。これは強い。(相手がAOEを抱えていなければ)ゲームを終わらせる力があります。

 

 マーロック種族に加えて、[大食のプテロダックス][ダイアウルフ・リーダー]など、ZOOには獣種族も存在します。これらを繋ぎ合わせるカードは...

 

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ボ、ボス!?

 

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いや、もしやこのデッキは...

 

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ジャパリパーク!?

  

 そう、けものフレンズのオープニングは「けものはいても、のけものはいない」と多様性を認めています。では、ラダーちほーも、グルダンというフレンズをきっと受け入れてくれるでしょう。レジェンドは無理でも、ランク5くらいならいけるはず…

 

クソデッキ、またしても惨敗

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 惨敗です。ランク5どころかランク10の壁も越えられません。なんだこの「よくできたアリーナ」みたいなクソデッキは。その後も飼育員の[鬼軍曹]を試したり[動物園ロボ]を抜いたりと、多少構成を工夫しましたが結果は散々でした。私のプレイングと構築力ではこれが限界です。

 

ZOOは死んだ

 なぜこれほどまでにZOOが勝てないのか、それはデッキコンセプトが崩壊しているからだと、今回の試みでわかりました。「小さなミニオンで相手の大型を取り、テンポを取って手数で押し切る」というのが、ZOOの本来のデッキコンセプトでした。[凄まじき力]がスタンダードから去り[鬼軍曹]がナーフされた今では、それは最早成り立たないのです。代わりの軽い除去といえば[魂の炎]ですが、手札をランダムに捨てるデメリットは後の行動を阻害し、いくらヒーローパワーでカードが引けるグルダンといえども、その影響は無視できません。

 他のアグロデッキのように、全体バフが無いのも大きな欠点です。[蓮華紋][温厚なメガサウルス]に比べると、やはりボスでは役者不足でした。現在のZOOは相手のAOEからミニオンを守る術がほぼなく、また再展開も苦手です。本来なら卵を混ぜてAOEに強くするのが古典的な方法ですが、[デビルサウルスの卵]はタフネスが3でAOEに耐えてしまいがちです。以上の「小さなミニオンで相手の大型が取れない」「全体除去に弱すぎる」の2点がZOOを上手く扱えない原因です。

 また環境も向かい風と言えるでしょう。プリーストは元々不得手としていた相手ですが、加えてシャーマンも激増中、メイジの[火山ポーション]にやられ、ウォーリアの厚い挑発軍団は抜けず、ドルイド[動き回るマナ]には対抗手段がありません。得意な相手と言えばローグもしくは翡翠ドルイドですが、どのデッキでも採用され得る[タール・クリーパー]が目の上の大きなたんこぶです。

 

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 残念ながら今回はZOOというアーキタイプに限界があることが明らかになってしまいました。しかし、ウォーロックというヒーロー自体にもう可能性が無いわけではありません。なにせ何が起こるかわからないウンゴロ環境です。従来のハンドロックを軸にした構成や、ミッドレンジなウォーロックは、もしかしたらTier表に載るかもしれません。引き続き、グルダンに愛の手を…

たまり場に参加してきました&カードゲームの楽しさについて

 先日1日木曜日、下北沢のArk boxで行われたハースストーンたまり場に参加してきました。たまり場には2回目の参加だったのですが、この会場としては初めての参加でした。こちらの酒場のたまり場は、主催のHogeiさん曰く「自由に集まって食べたり飲んだりしながらハースストーン談話に花を咲かせる」ものになっています。会場の雰囲気は「カードゲームオタクの秘密基地」という感じです。カジュアルな空気なので、初心者の方にもハースストーン仲間が欲しいという方にもオススメです。たまり場は同じ場所で毎週木曜19時から開催しています。ハースストーンだけでなく、他のボードゲームで遊んだりもできますよ。 また、運が良ければb787氏やシンイチロォ氏、ahirun氏など有名な方に会えるチャンスもあります!

  会場のArk boxでは、ユーモア溢れるマスターがハースストーンのカードになぞらえたオリジナルメニューを提供してくれます。

 

ブームボットおにぎり

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カザカスのポーションカクテル(カザカスだけでなく、お気に入りのカードのカクテルを注文できます) 

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トログ丼(名前の由来はマスター曰く、「トログがバカな顔して食ってそう」だからだそうです)

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メニューは随時、新しいものが追加されるそうです!

 

 

 カードゲームの楽しさについて

 思い起こせば、デュエルマスターズを小学生の頃に始めたのがきっかけで、私はカードゲームの虜になりました。ちょうどボルバルザークや光姫ペトローパの時期ですね。当時はメタや強い構築を追求するのでなく、友人たちとデッキを持ち合いワイワイとプレイしていました。カードの絵柄や背景ストーリーもとても魅力的でした。その時の楽しさは子供心に深く刻まれました。

 その後一度カードゲームから離れるも、その楽しさが忘れられずに大学時代にマジック・ザ・ギャザリングを始めました。大学時代に中国の北京に留学したのですが、その時もデッキを持って渡航しました。週末には寮の近くのショップに行き、たくさんの中国人プレイヤーに混じってプレイしていました。言葉はあまり通じなくとも、カードゲームがコミュニケーションのツールとなり、そうして友達になれた人も多くいます。

 カードゲームは1人ではプレイできません。相手が必ず必要です。相手とコミュニケーションを取り、2人で作り上げたそのゲームは、時としてストーリーとなるのです。「このプレイは上手かった」「ここでこのカードを引けるのはズルい!」なんてやり取りは、同じようにカードゲームをした経験のある方なら、一度はした覚えがあるのではないでしょうか。カードゲームを通じて人と仲良くなる、それがプレイする上での醍醐味だったのです。

 ハースストーンは素晴らしいゲームです。ネットがあればどこでも誰とでもプレイできるし、お金もリアルのカードゲームに比べればかかりません。相手を探す必要もありません。それが魅力的で、私はハースストーンを約1年プレイし続けています。しかし唯一の欠点が、ハースストーンでは"そういった経験"ができないことでした。

 たまり場は、かつての小学生時代や留学時代の頃のような体験を可能にしてくれました。ここでは"勝つためにプレイする"のでなく、"遊ぶためにプレイする"ことができるのです。「コインが裏だったら端末を交換して相手のデッキで勝負する」なんて、1人ではできないですよね。先日は、ラダーシステムで忘れていたカードゲームの本来の楽しさを思い出しました。酒場のたまり場、オススメです。

マイルドにクソデッキ① 「巨大オズラックと不死鳥コントロール」

※こちらの記事は晴れる屋所属、伊藤敦氏の「だらだらクソデッキ」(http://www.hareruyamtg.com/article/sp/category/tag/だらクソ)にインスピレーションを得たものです

 

 ウンゴロがリリースされて2ヶ月。スタンダードのメタは依然として固まることなく、それどころか次々と新しいアーキタイプがラダーに登場するという、正に大魔境極まりないものとなっています。振り返ればクエストローグに始まり、パラディンが注目を集め、最近では進化シャーマンという以前はネタ扱いだったデッキすら活躍している状況です。これが何を意味するか。つまり、新しいアーキタイプを受け入れる余地が、まだスタンダードに存在するということです。これほどまでにプレイヤーがワクワクする環境が今まであったでしょうか。このウンゴロクレーターには、私たちが見つけられていない強デッキがまだ眠っているのです。

 さて、そんなウンゴロの新要素として大々的に取り扱われたテーマの1つにエレメンタルがありました。主にシャーマンとメイジに与えられたこのシナジーは、残念ながら未だ結果を残せていません。[原始の王カリモス]を有するシャーマンはまだしも、メイジのエレメンタルデッキは鳴かず飛ばずといった感じです。[ファイアフライ][グレイシャル・シャード][火成のエレメンタル]と、エストローグの方がよっぽどエレメンタルしてます。そこで今回はエレメンタルメイジが環境に食い込める価値があるかどうか見定めていきましょう。

 

エレメンタル使いのトップ、クエストローグ

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デッキコンセプト

 エレメンタルを使用したメイジは、すでに多くのプレイヤーが試しています。日本人プレイヤーのルゥ氏は秘策とのハイブリッド型の構成で毎月レジェンドを達成しています。Cassia氏はなんと[粉砕]を採用した凍結シナジーのエレメンタルメイジでレジェンド100位以内に入賞。このような試みを形にするプレイヤーには尊敬の意しかありません。

 しかし、両氏のデッキはいずれもテンポで相手を圧倒していくデッキです。今回私が試すのはコントロール型のエレメンタルメイジです。エレメンタル種族は雄叫びで除去したりデッキ外からリソースを調達したりと、1:2交換がしやすい種族であること、また[パイロス][火成のエレメンタル][煌めく暴風]と断末魔ミニオンが多くンゾスと相性が良いことから、コントロール型のデッキも合っていると考えました。実際にワイルドのンゾスレノメイジで[パイロス]は大活躍してくれています。この活躍をスタンダードでも再現したい!

 

増殖する[パイロス]

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クソデッキ、誕生。

  以上を踏まえて構築したデッキがこちら。

 

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 構築で見慣れないミニオンが大量に並んでいます。特に[オズラック]はハズレジェとして当たったプレイヤーを落胆させるミニオンですが、このデッキでは[スチーム・サージャー][火成のエレメンタル]によって大量の[フレイム・エレメンタル]トークンにより、超大型となることが可能です。5/20挑発も夢じゃない!もう[戦の古代樹]とは言わせない!いざ、ランク戦へ。

 

 

クソデッキ、ランク戦に挑む。

 連敗。全く勝てない。ランク7星1からスタートし、瞬く間にランク10星0に。なぜだ、なぜなんだ…。

 勝てない理由を考えてみました。まずエレメンタルのスタッツが総じて悪い。2ターン目に2/1、3ターン目に2/3なんか並べていたらそりゃ押し負けます。そして圧倒的に除去が足りない。相手のシステムミニオンを倒せずにそのまま押し切られてしまった試合がいくつあったことか。また、フェニッシャーがとにかく重い。9マナや10マナミニオンばかりで上手く身動きできないという事態。しかもそれらはほとんどバニラで、確定除去のあるヒーローには簡単に返されてしまいます。結果的にクソ使いずらい呪文と大量の1/2のエレメンタル、大型ミニオンが並ぶクソハンドを抱えたまま死んでいく試合が多発。まるで出来の悪いアリーナデッキでした。

 

クソデッキ、進化。

  以上を踏まえ、改良を施したデッキがこちら。

 

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 ンゾスとオズラックはどこ…?ここ…?

 

 残念ながら、ンゾスを出す試合が存在しませんでした。分かっていたことですが、このカードはワイルドとは別物だということが改めて理解出来ました。スタンダードにはろくな断末魔持ち挑発がいないため、出したターンに顔をボコスカ殴られるのが最大の欠点です。やはり[ヘドロゲッパー][デスロード]は偉大。それに伴い、[きらめく暴風][火成のエレメンタル]などもアウト。こいつらのスタッツが低いせいで押し負けてしまうことが多く、明らかにこのデッキの勝率を下げていた大戦犯でした。そして[オズラック]も解雇。こいつが弱いのは使う前から知ってた。

 代わりに投入したのは、[マナワーム][魔法学者][アイスバリア]のスタンダードメイジの基本セット。これにより序盤が大きく安定しました。そしていくらかの除去も追加。この辺りの選択はメタに合わせて交換する必要がありそうです。そして[アレクストラーザ]を追加。回復もバーストも出せる強力フェニッシャーですが、[原始の王カリモス]なら加えてAOEに展開が出来るんですよね…羨ましい

 結果的に、スタンダードに存在するコントロールメイジの亜種のような構築となりました。[炎の大地のポータル]はそのまま[ブレイズコーラー]になっており、[ガーディアン・メディブ]などのバリュー枠は[カリモスの下僕]が担っています。コントロールメイジの様に、テンポ・コントロール・フリーズと臨機応変に動くことが可能です。通常のコントロールメイジと比べると除去が少なくミニオンが多いため、攻めやすくなっている代わりにやや受けづらくなっています。翡翠ドルやクエローにいくらか強目に出れます。

 

クソ(?)デッキ、再度ランク戦に挑む

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 こちらの構築でランク5までは無事に達成出来ました。オズラックやンゾスはいないものの、テンポでないコントロールエレメンタルメイジがある程度は戦えることを証明できたのではないでしょうか。(最早クソデッキかは謎ですが…)

 

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 ちなみに[オズラック]は無事に400ダストとなりました。来世は良エピックに生まれ変わって星に貢献してください。

 

ワイルドに蔓延する海賊botについて

 皆さんはハースストーンにもbotがあるのをご存知でしょうか。botとは、プレイヤーがプレイしなくても自動でゲームを回してくれるシステムです。これを利用し、楽にレジェンドを達成したりゴールドを稼いだりする輩がいるのです。今月になって随分と減りましたが、先月まではワイルドのランク戦はこのbotを使用した海賊ウォリアーが蔓延していました。時間帯によってはbotしかいない、なんてこともありました。

 ブリザードの規約(http://us.blizzard.com/en-us/company/legal/eula.html)にもある通り、botは非推奨です。ゲーマー精神に反し、かつ環境を破壊する行為だからと述べられています。ブリザードはこれまで何度もbot使用者をバンしてきましたが、未だに使用するプレイヤーは多いようです。これらの行為をした場合、アカウントが永久利用停止になります。絶対に使わないようにしましょう。

 

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ワイルドにいる海賊ウォリアーbotの特徴として、

 

①リーサル以外はトレードを優先して行う

②フェニッシャーも採用されるミッドレンジ気味な構成である

③こちらのエモートには一切反応しない

④返しのこちらの盤面でリーサルがある場合以外は、どんなに不利な状況でもコンシードをしない(botの種類によって異なるようです!)

⑤金ヒーローである

⑥プレイの速度が一定である

 

が挙げられます。(5.18 2項目追記。)

 

↓盤面が空なのに[終末預言者]に武器を振る海賊bot

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 ↓[ドクター・ブーム][グロマッシュ・ヘルスクリーム]など重量系フェニッシャーが採用されている

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 このようにbotの疑いがあるアカウントは、公式が見つけ次第速やかにバンしているとのことです。公式による返信が以下の通りです。(5.20 追記)

 

ハースストーBOTに関するお問い合わせ、承りました。

ワイルドフォーマットを利用している方ですね!
私も最近ワイルドモードで何回かやってましたが、意外ととても楽しかったです!
これからもワイルドモードを楽しんでください!

ところがそれがBOTを使うユーザーのために楽しくなくなるのは、非常に残念なことですT^T
私も該当BOTに関しては聞きましたし、何度か会ったこともあります。
該当事項の深刻性に関しては担当チームも認識しております。
(すでに担当チームで、数百件ほどのBOTを停止処理いたしました。)

弊社は、公正で正しいゲーム環境を作ることを大事にしております。
このようなことはあってはなりません!
これからも精進いたしますので、安心してゲームをご利用ください!

 

とのことです。一刻も早くbotが環境から消えてくれることを願います。また、このようなアカウントを見つけた際には、hacks@blizzard.comに報告してください。プレイヤー名、具体的な挙動、時間(日本時間ならば18:00 JSTなどと記載)、プレイ・サーバーを報告します。

 

 えるえるぼーいさん(@teruteruboy2424)が、この海賊botについてより深く考察してくださいました。合わせてご一読ください。http://blog.livedoor.jp/teruteruboy2424/archives/17370431.html

 

 

大魔境ウンゴロに「適応」したい

 先日新パック大魔境ウンゴロが発表され、スタンダードは大いに盛り上がっています。エレメンタルシャーマン、クエストローグ、挑発ウォリアーなどの新デッキが開発される一方、ミラクルローグ、海賊ウォリアー、翡翠シャーマンやドラゴンプリーストと旧デッキも新戦力を取り入れています。

 とりあえず自分はZooでランク5まで達成。他の方のリストを参考に、当たった[クラッチマザー・ザヴァス]を入れています。対処力の低いローグ、ハンターには有利ですが、全体除去の多いシャーマンと増えつつある挑発ウォリアーが辛いです。メインのクラスであるメイジは、秘策メイジやタイムワープメイジを試してます。あとは、何とかしてエレメンタルメイジで当たった[オズラック]と作成した[パイロス]を上手く活用してあげたいですね。

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 一方ワイルドは、ンゾスレノメイジにウンゴロで追加された新カードを追加。あと他にも少し調整しました。

 

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 新カード [パイロス]と[始原の碑文]、[暴蝕ウーズ]が入っています。[パイロス]はコントロールミラーでのバリュー対決に優位に立てる他、序盤に引いてもマナカーブの良い動きができるのが良いですね。[暴蝕ウーズ]は海賊の減少によりあまり活躍できてないかも。[始原の碑文]は、状況に合った呪文を選べるのが素晴らしいです。他には、[ドクター・ブーム]を再度投入しました。やはりカードパワーが高いです。

 しかし、ワイルドは現在断末魔プリーストとシークレットパラディンの二大天下です。ミッドレンジの復権で、レノメイジは相手の強力な攻め手に対処しきれないことが増えました。完全に逆境と言えるでしょう。

 ということで、今月はフリーズメイジを使用しようと思います。まだ慣れない故にプレイが甘いですが、ミッドレンジデッキに対してのカウンターとして振る舞います。