ワイルドでマイルドに生きる

このワイルドな現代社会をせめてマイルドに生きたいと願う

マイルドにクソデッキ① 「巨大オズラックと不死鳥コントロール」

※こちらの記事は晴れる屋所属、伊藤敦氏の「だらだらクソデッキ」(http://www.hareruyamtg.com/article/sp/category/tag/だらクソ)にインスピレーションを得たものです

 

 ウンゴロがリリースされて2ヶ月。スタンダードのメタは依然として固まることなく、それどころか次々と新しいアーキタイプがラダーに登場するという、正に大魔境極まりないものとなっています。振り返ればクエストローグに始まり、パラディンが注目を集め、最近では進化シャーマンという以前はネタ扱いだったデッキすら活躍している状況です。これが何を意味するか。つまり、新しいアーキタイプを受け入れる余地が、まだスタンダードに存在するということです。これほどまでにプレイヤーがワクワクする環境が今まであったでしょうか。このウンゴロクレーターには、私たちが見つけられていない強デッキがまだ眠っているのです。

 さて、そんなウンゴロの新要素として大々的に取り扱われたテーマの1つにエレメンタルがありました。主にシャーマンとメイジに与えられたこのシナジーは、残念ながら未だ結果を残せていません。[原始の王カリモス]を有するシャーマンはまだしも、メイジのエレメンタルデッキは鳴かず飛ばずといった感じです。[ファイアフライ][グレイシャル・シャード][火成のエレメンタル]と、エストローグの方がよっぽどエレメンタルしてます。そこで今回はエレメンタルメイジが環境に食い込める価値があるかどうか見定めていきましょう。

 

エレメンタル使いのトップ、クエストローグ

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デッキコンセプト

 エレメンタルを使用したメイジは、すでに多くのプレイヤーが試しています。日本人プレイヤーのルゥ氏は秘策とのハイブリッド型の構成で毎月レジェンドを達成しています。Cassia氏はなんと[粉砕]を採用した凍結シナジーのエレメンタルメイジでレジェンド100位以内に入賞。このような試みを形にするプレイヤーには尊敬の意しかありません。

 しかし、両氏のデッキはいずれもテンポで相手を圧倒していくデッキです。今回私が試すのはコントロール型のエレメンタルメイジです。エレメンタル種族は雄叫びで除去したりデッキ外からリソースを調達したりと、1:2交換がしやすい種族であること、また[パイロス][火成のエレメンタル][煌めく暴風]と断末魔ミニオンが多くンゾスと相性が良いことから、コントロール型のデッキも合っていると考えました。実際にワイルドのンゾスレノメイジで[パイロス]は大活躍してくれています。この活躍をスタンダードでも再現したい!

 

増殖する[パイロス]

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クソデッキ、誕生。

  以上を踏まえて構築したデッキがこちら。

 

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 構築で見慣れないミニオンが大量に並んでいます。特に[オズラック]はハズレジェとして当たったプレイヤーを落胆させるミニオンですが、このデッキでは[スチーム・サージャー][火成のエレメンタル]によって大量の[フレイム・エレメンタル]トークンにより、超大型となることが可能です。5/20挑発も夢じゃない!もう[戦の古代樹]とは言わせない!いざ、ランク戦へ。

 

 

クソデッキ、ランク戦に挑む。

 連敗。全く勝てない。ランク7星1からスタートし、瞬く間にランク10星0に。なぜだ、なぜなんだ…。

 勝てない理由を考えてみました。まずエレメンタルのスタッツが総じて悪い。2ターン目に2/1、3ターン目に2/3なんか並べていたらそりゃ押し負けます。そして圧倒的に除去が足りない。相手のシステムミニオンを倒せずにそのまま押し切られてしまった試合がいくつあったことか。また、フェニッシャーがとにかく重い。9マナや10マナミニオンばかりで上手く身動きできないという事態。しかもそれらはほとんどバニラで、確定除去のあるヒーローには簡単に返されてしまいます。結果的にクソ使いずらい呪文と大量の1/2のエレメンタル、大型ミニオンが並ぶクソハンドを抱えたまま死んでいく試合が多発。まるで出来の悪いアリーナデッキでした。

 

クソデッキ、進化。

  以上を踏まえ、改良を施したデッキがこちら。

 

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 ンゾスとオズラックはどこ…?ここ…?

 

 残念ながら、ンゾスを出す試合が存在しませんでした。分かっていたことですが、このカードはワイルドとは別物だということが改めて理解出来ました。スタンダードにはろくな断末魔持ち挑発がいないため、出したターンに顔をボコスカ殴られるのが最大の欠点です。やはり[ヘドロゲッパー][デスロード]は偉大。それに伴い、[きらめく暴風][火成のエレメンタル]などもアウト。こいつらのスタッツが低いせいで押し負けてしまうことが多く、明らかにこのデッキの勝率を下げていた大戦犯でした。そして[オズラック]も解雇。こいつが弱いのは使う前から知ってた。

 代わりに投入したのは、[マナワーム][魔法学者][アイスバリア]のスタンダードメイジの基本セット。これにより序盤が大きく安定しました。そしていくらかの除去も追加。この辺りの選択はメタに合わせて交換する必要がありそうです。そして[アレクストラーザ]を追加。回復もバーストも出せる強力フェニッシャーですが、[原始の王カリモス]なら加えてAOEに展開が出来るんですよね…羨ましい

 結果的に、スタンダードに存在するコントロールメイジの亜種のような構築となりました。[炎の大地のポータル]はそのまま[ブレイズコーラー]になっており、[ガーディアン・メディブ]などのバリュー枠は[カリモスの下僕]が担っています。コントロールメイジの様に、テンポ・コントロール・フリーズと臨機応変に動くことが可能です。通常のコントロールメイジと比べると除去が少なくミニオンが多いため、攻めやすくなっている代わりにやや受けづらくなっています。翡翠ドルやクエローにいくらか強目に出れます。

 

クソ(?)デッキ、再度ランク戦に挑む

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 こちらの構築でランク5までは無事に達成出来ました。オズラックやンゾスはいないものの、テンポでないコントロールエレメンタルメイジがある程度は戦えることを証明できたのではないでしょうか。(最早クソデッキかは謎ですが…)

 

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 ちなみに[オズラック]は無事に400ダストとなりました。来世は良エピックに生まれ変わって星に貢献してください。

 

ワイルドに蔓延する海賊botについて

 皆さんはハースストーンにもbotがあるのをご存知でしょうか。botとは、プレイヤーがプレイしなくても自動でゲームを回してくれるシステムです。これを利用し、楽にレジェンドを達成したりゴールドを稼いだりする輩がいるのです。今月になって随分と減りましたが、先月まではワイルドのランク戦はこのbotを使用した海賊ウォリアーが蔓延していました。時間帯によってはbotしかいない、なんてこともありました。

 ブリザードの規約(http://us.blizzard.com/en-us/company/legal/eula.html)にもある通り、botは非推奨です。ゲーマー精神に反し、かつ環境を破壊する行為だからと述べられています。ブリザードはこれまで何度もbot使用者をバンしてきましたが、未だに使用するプレイヤーは多いようです。これらの行為をした場合、アカウントが永久利用停止になります。絶対に使わないようにしましょう。

 

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ワイルドにいる海賊ウォリアーbotの特徴として、

 

①リーサル以外はトレードを優先して行う

②フェニッシャーも採用されるミッドレンジ気味な構成である

③こちらのエモートには一切反応しない

④返しのこちらの盤面でリーサルがある場合以外は、どんなに不利な状況でもコンシードをしない(botの種類によって異なるようです!)

⑤金ヒーローである

⑥プレイの速度が一定である

 

が挙げられます。(5.18 2項目追記。)

 

↓盤面が空なのに[終末預言者]に武器を振る海賊bot

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 ↓[ドクター・ブーム][グロマッシュ・ヘルスクリーム]など重量系フェニッシャーが採用されている

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 このようにbotの疑いがあるアカウントは、公式が見つけ次第速やかにバンしているとのことです。公式による返信が以下の通りです。(5.20 追記)

 

ハースストーBOTに関するお問い合わせ、承りました。

ワイルドフォーマットを利用している方ですね!
私も最近ワイルドモードで何回かやってましたが、意外ととても楽しかったです!
これからもワイルドモードを楽しんでください!

ところがそれがBOTを使うユーザーのために楽しくなくなるのは、非常に残念なことですT^T
私も該当BOTに関しては聞きましたし、何度か会ったこともあります。
該当事項の深刻性に関しては担当チームも認識しております。
(すでに担当チームで、数百件ほどのBOTを停止処理いたしました。)

弊社は、公正で正しいゲーム環境を作ることを大事にしております。
このようなことはあってはなりません!
これからも精進いたしますので、安心してゲームをご利用ください!

 

とのことです。一刻も早くbotが環境から消えてくれることを願います。また、このようなアカウントを見つけた際には、hacks@blizzard.comに報告してください。プレイヤー名、具体的な挙動、時間(日本時間ならば18:00 JSTなどと記載)、プレイ・サーバーを報告します。

 

 えるえるぼーいさん(@teruteruboy2424)が、この海賊botについてより深く考察してくださいました。合わせてご一読ください。http://blog.livedoor.jp/teruteruboy2424/archives/17370431.html

 

 

大魔境ウンゴロに「適応」したい

 先日新パック大魔境ウンゴロが発表され、スタンダードは大いに盛り上がっています。エレメンタルシャーマン、クエストローグ、挑発ウォリアーなどの新デッキが開発される一方、ミラクルローグ、海賊ウォリアー、翡翠シャーマンやドラゴンプリーストと旧デッキも新戦力を取り入れています。

 とりあえず自分はZooでランク5まで達成。他の方のリストを参考に、当たった[クラッチマザー・ザヴァス]を入れています。対処力の低いローグ、ハンターには有利ですが、全体除去の多いシャーマンと増えつつある挑発ウォリアーが辛いです。メインのクラスであるメイジは、秘策メイジやタイムワープメイジを試してます。あとは、何とかしてエレメンタルメイジで当たった[オズラック]と作成した[パイロス]を上手く活用してあげたいですね。

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 一方ワイルドは、ンゾスレノメイジにウンゴロで追加された新カードを追加。あと他にも少し調整しました。

 

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 新カード [パイロス]と[始原の碑文]、[暴蝕ウーズ]が入っています。[パイロス]はコントロールミラーでのバリュー対決に優位に立てる他、序盤に引いてもマナカーブの良い動きができるのが良いですね。[暴蝕ウーズ]は海賊の減少によりあまり活躍できてないかも。[始原の碑文]は、状況に合った呪文を選べるのが素晴らしいです。他には、[ドクター・ブーム]を再度投入しました。やはりカードパワーが高いです。

 しかし、ワイルドは現在断末魔プリーストとシークレットパラディンの二大天下です。ミッドレンジの復権で、レノメイジは相手の強力な攻め手に対処しきれないことが増えました。完全に逆境と言えるでしょう。

 ということで、今月はフリーズメイジを使用しようと思います。まだ慣れない故にプレイが甘いですが、ミッドレンジデッキに対してのカウンターとして振る舞います。

 

ワイルド参入するならこのデッキ!

 http://kou1184.hatenablog.com/entry/2017/04/04/182605に引き続き、今回は新規ワイルド参入勢のためにオススメなデッキを紹介する記事です。①あまりダストをかけずに初めてみたい人、②ワイルド要素を存分に味わいたい人の2パターンがあると思うので、それぞれのパターンの人向けにデッキ紹介します。

 

①あまりダストをかけずにワイルド始めたい!

 「ワイルドに興味はあるけど、あんまダストに余裕がない」「とりあえずちょっとだけ遊んでみたい」といった人にオススメなのは、海賊ウォリアーとドラゴンプリースト、エッグドルイドです。

 ワイルド海賊ウォリアーで新たに必要となるカードは、[艦載砲][デスバイト]のみ。スタンダードでこのデッキを所持している人なら、たった160ダストでワイルドにも参入できちゃうのです。それでいてデッキパワーは超一流。[艦載砲]と[海賊パッチーズ]のシナジー、お試しあれ・・・です。

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 ワイルドドラゴンプリーストで必要となるカードは、[ヴェレンに選ばれし者]だけ。スタンダードの資産そのままに、追加たった80ダストでワイルドに参戦できるなんて、とってもお得だと思いませんか?

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また、シャーマンも必要となるカードは基本的に[バリバリ]だけのため、クラーケン年のスタンダード資産があれば安く参入できるでしょう。クラーケン年スタンダード最強の座を欲しいままにしたシャーマンは、ほとんどそのままワイルドでも十分戦えるのです。

 「スタンダードのあんまり資産ないけど、ワイルド始めたい」といったワイルドの申し子がもしいらっしゃるのなら、是非エッグドルイドをオススメします。このデッキで必要なレジェンドは[サーフィンレー・マルグルトン][海賊パッチーズ]の2枚のみ、他に高いカードはエピックの[反響ウーズ]だけで、残りは全てコモンかレアで構成されています。それでありながらレジェンドの沢山詰まったデッキにも対等に戦えるデッキパワーを持ち、ワイルドアジアサーバーでは現在非常に多くのプレイヤーが好んで使用しています。

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②ワイルド要素満載で魔境感を存分に味わいたい!

  「ダストは余裕があるので、ワイルドを存分に楽しみたい!」といった方には、何と言ってもシークレットパラディンをオススメします。間違いなくハースストーン最強のミッドレンジデッキです。現環境こそアグロに押され気味ですが、アグロメタが進めば必ずまた返り咲くでしょう。個々でも高いパワーを持つカード達が、さらに相互シナジーでお互いの価値を高め合っている、非常に美しいとも言えるデッキです。

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ワイルドンゾスレノメイジ考察

 ウンゴロ発売直前ですが、ガジェッツァン以降ずっと使用して僕を初めてレジェンドに連れてってくれたワイルドンゾスレノメイジの紹介と考察です。キーカードをコピーして何回もプレイしたり、強力な断末魔ミニオンで押し潰すのがワイルドならではの要素となってます。デッキパワーの高さとランダム要素、何より相手の心を折るプレイングがとても楽しいデッキなので、数ヶ月使っても全く飽きないです。大金持ちに、なろう!(拝金主義)

 

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①概要

  [レノ・ジャクソン]及び[カザカス]を中心とした、全てのカードが1枚によって構成されるハイランダーデッキです。このデッキは「グラインダーコントロール」と言って、こちらのカードの価値を高めつつ相手のカードの価値を抑えるデッキです。同じコントロールでも、鯛パラやフリメなどのように特定のカードによる明確な勝ち筋はありません。「バリューの高いカードをプレイして相手を息切れさせる」、もしくは「相手のカードを全てさばいてファティーグ勝ち」によって勝利します。

 

 主に海賊ウォリアーやアグロシャーマン、エッグドルイドなどのアグロ、フリーズメイジやマリゴスシャーマンなどのコンボに対しては1つ目の勝ち筋を狙っていきます。とは言え、することはただ耐えるだけ。次の相手の手を予想しながら、なるべく長く生き残るようにカードをプレイすれば、いつの間にか相手は勝機がないと悟り自ら爆発するでしょう。これらのデッキに対しては、[アイスブロック]からの[レノ・ジャクソン]による全回復が効果的です。

 

 ドラゴンプリーストやドラゴンウォリアー、シークレットパラディンなどのミッドレンジと、レノロックやコントロールウォリアーなどのコントロール相手の場合は、2つ目の勝ち筋を目指します。相手のカードは対処が難しく、これらのマッチにおいてプレイングの腕が求められます。シクレパラ戦での秘策の踏み方、ウォリコン戦でのミニオンの扱いなどは特に重要です。ファティーグ戦にもつれ込む場合、[アイスブロック]は効果を成しません。相手のドローや[デスロード]、[忘れられし松明][ハイ!なソウルキャスター]によってデッキ枚数に差をつけることはコントロール戦において忘れてはならないことです。1枚のデッキ枚数の差でもファティーグダメージに大きな違いが生じます。

 

②リスト調整

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 これは先月ワイルドでレジェンドを達成した際のデッキリストです。環境の半分を占めている海賊ウォリアーを強烈にメタっています。このデッキを構成するカードの役割は、大まかに4つに分類できます。それは①除去、②アドバンテージ源、③断末魔ミニオン、④メタ枠です。

 除去に分類されるカードは、[禁じられし炎][魔力の炸裂][フロストボルト][フレイムキャノン][終末予言者][火山ポーション][忘れられし松明][ファイアボール][動物変身][ブリザード][フレイムストライク][炎の大地のポータル]です。メイジ特有の豊富な火力を大量に採用しています。相手の顔に打てる呪文はリーサルダメージを出す場合もあります。

 アドバンテージ源として採用されているのは、[マッドサイエンティスト][魔力なる知性][ハイ!なソウルキャスター][複製][メディブの残響][カザカス][カバル教団の魔導書][頽廃させし者、ンゾス]です。デッキ外から戦力を調達するカードを多く採用し、バリュー勝ちできるようにしています。なるべくンゾスやカザカス、レノをコピーしたいです。

 断末魔ミニオンは[超ウザい調剤師][ブラッドメイジ・サルノス][デスロード][手動操縦のシュレッダー][ヘドロゲッパー][シルヴァナス・ウィンドランナー]です。出すだけで断末魔による1:2交換が望めるので、バリューカードとも言えます。決して数は多くないので、コントロール戦ではこれらのミニオンを大事に扱って戦います。

 最後にメタ枠として採用しているのは[酸性沼ウーズ]です。主に海賊を見ていますが、他にも武器を使うヒーロー相手に活躍できます。

 不採用のカードについて。 [骨董品のヒールロボ]の回復は大きいですが、ここでは断末魔ミニオンや除去を優先しています。[エサゾンビ]は主に対アグロ用のカードですが、環境に最も多いアグロである海賊ウォリアーの[烈火の戦斧]の前に何も出来ないため、このリストでは採用を見送ってます。[ケーアン・ブラッドフーフ]や[スタラグ][フューゲン]、[スニードの大型シュレッダー]など、大型断末魔カードは面白そうで採用したいとこですが、現在のリストでバリュー負けする試合がほぼなく、アグロ相手にあまりにも遅いので、現環境での必要性はあまり感じられませんでした。[彫師ソリア]は相手のライフを火力で削るタイプのレノメイジに採用するカードなので、このンゾス型レノメイジにはいらないカードです。

 

③有利なマッチと強み

  海賊ウォリアーやエッグドルイドなどアグロは、相手がブン回らない場合に限り勝てます。序盤は相手のカードを適切に処理した後、後半でレノによる回復や挑発で蓋をするのが理想です。海賊ウォリアーは、「盤面に何点分あるか」、「手札から最大何点出してくるか」を考えましょう。こちらの挑発ミニオンは頼りになりますが、[泡をふく狂戦士]の前には出したくありません。メイジは3ターン目のタフネス4に弱いので、このカードは苦手です。 エッグドルイドはなるべく相手のミニオンの数を減らしてターンを返すことと、[獰猛な咆哮]によるバーストに気をつけましょう。[ジーヴス]は後続を確保してくる厄介なミニオンなので素早く処理したいです。

 フリーズメイジやマリゴスシャーマンなどの呪文によるコンボ系デッキも得意です。唯一の回復カード[レノ・ジャクソン]をいかに使うかが勝負です。なるべくなら[アイスブロック]を割らせた後に使用するのが理想で、コピーが出来たら勝ち確定です。引けずに負けが1番悲しいパターンです。

 レノロック、コントロールウォリアー相手には、ファティーグ戦を仕掛けることで優位に立てます。レノロック相手は序盤の[トワイライト・ドレイク][山の巨人]を適切に処理し、[ロード・ジャラクサス]用に顔に打てる火力呪文を大事にプレイします。コントロールウォリアー相手の場合、デッキ残り枚数が減るカードは使用してはいけません。ほぼ間違いなくファティーグ戦となるので、[デスロード]をコピーし何回もプレイして、相手のデッキ枚数を減らしにかかりましょう。相手の[シルヴァナス・ウィンドランナー]に[ブラッドメイジ・サルノス]を渡すプレイも覚えておきましょう。コントロール相手は、[カザカス]はコピーしてなるべく2回以上プレイしたいです。

 

④不利なマッチと弱み

  シークレットパラディン、ドラゴンプリースト、ドラゴンウォリアー、翡翠シャーマンなどのミッドレンジデッキはやや苦手です。中盤以降の骨太な高タフネスミニオンを処理出来ずに負けてしまうパターンが多いです。この手のデッキに盤面を制圧されてしまうと、レノによる30点回復もあまり意味を成しません。こちら側はタフネス5以上が複数混じった盤面を一掃することができません。相手もそれを理解しているので、積極的にそのようなボードを形成しようとしてきます。盤面の脅威を除去できてもハンド切れしてトップ勝負になってしまったりと、受け身なデッキであることがとにかく辛いです。

 数は多くないですが、ローグやテンポメイジなどのテンポデッキもお互いの引き次第となるマッチです。相手は手札次第で20点近くもバーストを飛ばしてくるので、[アイスブロック]が貼れていない場合には不意を突かれてやられてしまいます。

 最も避けたいのは鯛罪パラディンとのマッチです。[大いなるマーク・アイ]を倒すことなく変身させたいところですが、そうすると[ティリオン・フォードリング]が通ってしまいます。またガジェッツアンの新戦力[飛刀手忍者 六丸]は、返せないとそのまま圧倒され倒されてしまいます。何とか[七つの鯛罪]前に、相手の隙を見てこちらからバーストを仕掛けたいところです。

 また、ワイルドには稀にいるミルローグも苦手です。相手がキーカード[コールドライトの宣託士]を引けないことを祈りましょう。レノメイジはマーロックにやたら弱いです。

 

⑤新環境において

  ウンゴロの新カードで採用を検討しているカードは、[暴蝕ウーズ][パイロス][始原の碑文][煌めく暴風][メテオ]の5枚です。

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 [暴蝕ウーズ]は海賊に対するメタカードです。[酸性沼ウーズ]との交代になります。1マナ重いものの、装甲を得られる能力は強力です。前ターン顔を殴られたダメージを帳消しにしてくれます。海賊が減り、他のデッキが台頭して来た場合はそれに対してのメタカードを入れることになります。

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 [パイロス]はバリューの高い断末魔として、[ケーアン・ブラッドフーフ]や[スタラグ][フューゲン]、[スニードの大型シュレッダー]と競合します。この新カードの利点としては、①素で軽く序盤で引いても腐らない、②1枚でンゾスのバリューを上げることが出来る の2点です。対して、除去された後には盤面に何も残らないのは大きな欠点です。メイジ専用の断末魔レジェンドとして期待しています。

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 [始原の碑文]は非常にユーティリティの高い新呪文です。状況に応じて呪文を選択できるのは、ハイランダーという事故のつきまといがちなこのデッキに安定性をもたらしてくれるでしょう。絶対に採用したい1枚です。

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  [きらめく暴風]はメイジ専用の断末魔持ちエレメンタルです。デッキ外からリソースをもたらす断末魔ミニオンであり、このデッキのコンセプトと非常に合致しています。[戦利品クレクレ君]と似ていますが、このノームはコントロール戦においてファティーグダメージの影響でプレイできません。もし序盤に出してしまったり、相手の[ドブネズミ]によって盤面に引きずり出された場合、ンゾスまでもがプレイし辛くなってしまうのは大きな欠点でした。対してこの新エレメンタルはそういった心配がありません。

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 [メテオ]は単体除去としても全体除去としても優秀な重量級呪文です。今まで[動物変身]させるしかなかったタフネス12ミニオン達に一手で対抗する手段が増えたのは喜ばしいことです。加えて横のミニオンにも3ダメージを与えるので、小さいミニオンや傷ついたミニオンもオマケで処理でき、アドバンテージ獲得も狙えます。ドラゴンプリーストに刺さるそうな1枚です。

 

 何れにしても、これらのカード選択はメタによって変更することになります。ウンゴロ後のワイルドがどのような環境か、初期は気を配りながら調整していく必要がありそうです。ほぼ間違いなくンゾスプリーストは数を増やすので、[ケーアン・ブラッドフーフ]の再登板も考えます。しかし他にも強力なクエストカードが大量に追加され、明確な勝ち筋のないグラインダーコントロールに居場所があるかはわかりませんね。

ワイルド参入するならこのカード!

 今年のスタンダードは多くのカードがローテーション落ちで使用できなくなります。慣れ親しんだあのカード、このカードがもう使えないというのは寂しいものです。でもワイルドならスタン落ちに悩む必要はありません。ワイルド、やろう!(直球)

 そこで今回は、新規ワイルド参入したいけど何を作ったらいいのかわからない、そんな人のための記事です。強力かつ、安めで、なるべく汎用性の高いカードを選びました。かくいう私も去年の秋ごろにワイルドに参入したプレイヤーですが、それ以降はすっかりワイルドの魅力に取り付かれてしまいました。このカードをクラフトして、ワイルド、やろう!(2回目)

 

①断末魔ミニオン[デスロード](レノ系を始めとしたコントロール全般)、[手動操縦のシュレッダー](アグロからコントロールまで幅広く)、[ヘドロゲッパー](ミッドレンジからコントロール全般)

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  中盤を抑える断末魔三兄弟です。どれも高い採用率を誇る強力なミニオンです。

 [デスロード]は3マナと軽いながらタフネスが8もある、アグロデッキに対しての強力なアンチカードです。特に現環境に多いエッグドルイドはこのミニオンを上手く対処できず、断末魔効果でデッキから召喚されるミニオンも大体がマナコスト1か2のミニオンなので非常に効果的です。それでありながら、コントロールデッキに対しては断末魔で相手のデッキ枚数を減らすことができ、ファティーグ戦に有利に立てる作用もあります。運次第で相手の[カザカス]などを雄叫びを発動させずに引っ張ってこれるので、コントロール戦において断末魔はむしろメリット効果となります。

 [手動操縦のシュレッダー]はアグロからコントロールまで幅広く採用されるカードです。断末魔で出てくる2マナミニオンを標準の2/3もしくは3/2と仮定すると、4/3の本体と合わせて4マナ6/6もしくは7/5の計算になり、4マナミニオンの標準値を大きく超えています。アドバンテージが取れることでコントロールにも採用されますし、盤面に打点が残りやすいことからアグロデッキにも採用されます。

 [ヘドロゲッパー]は5マナ3/5挑発、断末魔で1/2挑発のスライムを召喚するミニオンです。挑発から更に挑発が出てくるので非常に防御力の高いミニオンです。アグロデッキ、特に海賊ウォリアーに対して強力です。相手の[手動操縦のシュレッダー]を一方的に取れるのも素晴らしいです。

 

 ②[ドクター・ブーム](コンボを除いたほぼ全てのデッキ)

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  スタンダード導入前の環境で暴れ回り、その悪名を轟かせた[ドクター・ブーム]。今回紹介するカードで唯一のレジェンドです。1600ダストは高いですが、それに見合う以上の強さを持っています。7マナ7/7の本体に豪華なオマケが2体も付いてくる。この爆弾トークンは死亡時にランダムな相手に1~4ダメージを与える効果です。小さいミニオンや傷ついたミニオンを処理したり、顔面に飛ばしてリーサルを詰めたり、至れり尽くせり。もちろんそれらに構ってばかりだと7/7が暴れます。これを1枚で完全に対処出来るカードは、ハースストーンで未だ存在しません。

 

③[艦載砲](海賊を採用したデッキ)

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 2マナ2/3とスタッツは標準ですが、現在のワイルド大海賊時代を作り上げた非常に強力なミニオンです。海賊を召喚した後ランダムな敵に2ダメージという能力は、軽量ミニオンが多い海賊で発動させるにはあまりにも簡単すぎます。特筆すべきは、[海賊パッチーズ]がデッキから召喚された時にも発動することです。相手にこれを出されたら、返しのターンで速やかに除去しなければなりません。ウォリアーが主に使用しますが、ローグやシャーマン、またワイルドでは[グレイブズーカ]という優秀な軽量武器があるハンターなどが使っても面白いと思います。

 

④[骨董品のヒールロボ](コントロール全般)

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 8点もライフを回復してくれる優秀なロボット。ウォーロック、メイジやローグなどクラスカードにめぼしい回復カードのないクラスがコントロールをする際は必須となります。8ライフは相手のリーサルをぐーんと遠ざけてくれます。3/3というスタッツも最低限のトレードが可能です。

 

⑤[マッドサイエンティスト](メイジとハンターのデッキ全般)

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 中立ですが、秘策を扱う関係でメイジかハンターにのみ採用されるカードです(パラディンの秘策は1マナとバリューが低いので使われることはあまりない)。ですが、ワイルドのこの2クラスのほぼ全てのデッキはこのカードを採用します。2マナで2、もしくは3マナの秘策をタダでデッキからサーチし、しかもプレイまでしてくれるという恵まれ具合。アドバンテージ、テンポ、デッキ圧縮とこの1枚で様々な効果が見込めます。

 

 いかがでしたでしょうか。是非今回のクラシック殿堂入り補填ダストで、これらのカードをクラフトし、ワイルド、やろう!(3回目)

大魔境ウンゴロで僕が使うカード5選(ワイルド目線)

 前回はウンゴロの使われそうなカードを紹介しました。ちょとおオフザケが足らんちゃうかなって思ったので、今回は決して強くはなくメタにも影響しないけども、僕が個人的に試してみたいカードを紹介しようと思いまスゥゥゥゥ・・・。タイトルがつまらない?ほならね。今回もワイルド視点です。

 

パイロ

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 各地のスパムブログで散々言われてるレジェ。スタッツは弱い、特殊能力がない、不死鳥の癖に死ぬ。でも普段愛用してるンゾスレノメでは是非一回試してみたい1枚。バリュー断末魔枠としては[ケーアン・ブラッドフーフ]や[スタラグ]&[フューゲン]、[スニードの大型シュレッダー]と競合します。バリュー自体はスタフュー>シュレッダー>パイロス>ケーアンですが、それぞれ長所短所があるのでメタによりけりかなと。シュレッダーはガジェッツアンで大きく価値を落としましたが、ウンゴロで大きく価値を上げました。ドルレジェ、引こう!後、安藤にケーアンを出すと相手が死ぬが、パイロスを出すと1マナポーションでパクられてこっちが死ぬ。エレメンタルシナジーはんにゃぴ・・・。

 

②テラースケイルの追跡者

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 スタンダードではあまり評価の高くないこの1枚。理由としてマナカーブの良い2マナ断末魔ミニオンが[やさしいおばあちゃん]しか無いからです。しかしワイルドなら[呪われた蜘蛛][マッドサイエンティスト]と、決まれば非常に綺麗に動けます。相手としてはなるべく処理したくないミニオンなので決まりやすそうです。[フフラン王女]と比べると、こちらの方が軽い代わりに獣がありません。[墓掘り人]も入れた断末魔アグロハンターを是非使ってみたいです。

 

③マーロック大連合

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 マーロックシャーマンは、今まで細々と強化がなされてきましたが、いまいちパッとしなかったアーキタイプです。ガジェッツアンにて[飛刀手流忍者 六丸]が追加され、[ブルーギル・ウォリアー][マーロックの戦隊長]と共に六丸セットとして大流行しようやく開花。そしてウンゴロのこのカードの登場によりデッキの完成と言えそうです。さらにワイルドには[エラばれし我らにヒレ伏せ][ネプチュロン][大いなるマーク・アイ]と強力なマーロックカードが多数存在。[メガフィン]から[大いなるマーク・アイ]を引いてくる動きは非常に強そうです。

 

④ラッカリの生贄

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ハースストーン初めてのエンチャントを生み出すカード。そういった意味で発売直後は使用者が多そう。能力の毎ターン3/2が2体はゲームを終わらせるには十分。ただカードを捨てるカードは、ワイルドもスタンダード同様6種類とかなり少なく、達成は容易ではないことから、10選には漏れました。既存のディスカードZooに入れるより、このカードをより活かす方向ならばミッドレンジが良さそう。悪魔ミッドレンジは現在もワイルドにて少数ながら存在します。それを支える強力な悪魔とその関連カードとして、[マルガニス]、[インプァクト]、[インプギャングのボス]、[ヴォイドコーラー]が挙げられます。

 

⑤ジャングルハンター・ヒーメット

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 何か悪いことにも使えそうだけど、僕はランプドルイドかミッドレンジ系デッキに入れます。