ワイルドでマイルドに生きる

このワイルドな現代社会をせめてマイルドに生きたいと願う

大魔境ウンゴロに「適応」したい

 先日新パック大魔境ウンゴロが発表され、スタンダードは大いに盛り上がっています。エレメンタルシャーマン、クエストローグ、挑発ウォリアーなどの新デッキが開発される一方、ミラクルローグ、海賊ウォリアー、翡翠シャーマンやドラゴンプリーストと旧デッキも新戦力を取り入れています。

 とりあえず自分はZooでランク5まで達成。他の方のリストを参考に、当たった[クラッチマザー・ザヴァス]を入れています。対処力の低いローグ、ハンターには有利ですが、全体除去の多いシャーマンと増えつつある挑発ウォリアーが辛いです。メインのクラスであるメイジは、秘策メイジやタイムワープメイジを試してます。あとは、何とかしてエレメンタルメイジで当たった[オズラック]と作成した[パイロス]を上手く活用してあげたいですね。

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 一方ワイルドは、ンゾスレノメイジにウンゴロで追加された新カードを追加。あと他にも少し調整しました。

 

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 新カード [パイロス]と[始原の碑文]、[暴蝕ウーズ]が入っています。[パイロス]はコントロールミラーでのバリュー対決に優位に立てる他、序盤に引いてもマナカーブの良い動きができるのが良いですね。[暴蝕ウーズ]は海賊の減少によりあまり活躍できてないかも。[始原の碑文]は、状況に合った呪文を選べるのが素晴らしいです。他には、[ドクター・ブーム]を再度投入しました。やはりカードパワーが高いです。

 しかし、ワイルドは現在断末魔プリーストとシークレットパラディンの二大天下です。ミッドレンジの復権で、レノメイジは相手の強力な攻め手に対処しきれないことが増えました。完全に逆境と言えるでしょう。

 ということで、今月はフリーズメイジを使用しようと思います。まだ慣れない故にプレイが甘いですが、ミッドレンジデッキに対してのカウンターとして振る舞います。

 

ワイルド参入するならこのデッキ!

 http://kou1184.hatenablog.com/entry/2017/04/04/182605に引き続き、今回は新規ワイルド参入勢のためにオススメなデッキを紹介する記事です。①あまりダストをかけずに初めてみたい人、②ワイルド要素を存分に味わいたい人の2パターンがあると思うので、それぞれのパターンの人向けにデッキ紹介します。

 

①あまりダストをかけずにワイルド始めたい!

 「ワイルドに興味はあるけど、あんまダストに余裕がない」「とりあえずちょっとだけ遊んでみたい」といった人にオススメなのは、海賊ウォリアーとドラゴンプリースト、エッグドルイドです。

 ワイルド海賊ウォリアーで新たに必要となるカードは、[艦載砲][デスバイト]のみ。スタンダードでこのデッキを所持している人なら、たった160ダストでワイルドにも参入できちゃうのです。それでいてデッキパワーは超一流。[艦載砲]と[海賊パッチーズ]のシナジー、お試しあれ・・・です。

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 ワイルドドラゴンプリーストで必要となるカードは、[ヴェレンに選ばれし者]だけ。スタンダードの資産そのままに、追加たった80ダストでワイルドに参戦できるなんて、とってもお得だと思いませんか?

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また、シャーマンも必要となるカードは基本的に[バリバリ]だけのため、クラーケン年のスタンダード資産があれば安く参入できるでしょう。クラーケン年スタンダード最強の座を欲しいままにしたシャーマンは、ほとんどそのままワイルドでも十分戦えるのです。

 「スタンダードのあんまり資産ないけど、ワイルド始めたい」といったワイルドの申し子がもしいらっしゃるのなら、是非エッグドルイドをオススメします。このデッキで必要なレジェンドは[サーフィンレー・マルグルトン][海賊パッチーズ]の2枚のみ、他に高いカードはエピックの[反響ウーズ]だけで、残りは全てコモンかレアで構成されています。それでありながらレジェンドの沢山詰まったデッキにも対等に戦えるデッキパワーを持ち、ワイルドアジアサーバーでは現在非常に多くのプレイヤーが好んで使用しています。

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②ワイルド要素満載で魔境感を存分に味わいたい!

  「ダストは余裕があるので、ワイルドを存分に楽しみたい!」といった方には、何と言ってもシークレットパラディンをオススメします。間違いなくハースストーン最強のミッドレンジデッキです。現環境こそアグロに押され気味ですが、アグロメタが進めば必ずまた返り咲くでしょう。個々でも高いパワーを持つカード達が、さらに相互シナジーでお互いの価値を高め合っている、非常に美しいとも言えるデッキです。

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ワイルドンゾスレノメイジ考察

 ウンゴロ発売直前ですが、ガジェッツァン以降ずっと使用して僕を初めてレジェンドに連れてってくれたワイルドンゾスレノメイジの紹介と考察です。キーカードをコピーして何回もプレイしたり、強力な断末魔ミニオンで押し潰すのがワイルドならではの要素となってます。デッキパワーの高さとランダム要素、何より相手の心を折るプレイングがとても楽しいデッキなので、数ヶ月使っても全く飽きないです。大金持ちに、なろう!(拝金主義)

 

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①概要

  [レノ・ジャクソン]及び[カザカス]を中心とした、全てのカードが1枚によって構成されるハイランダーデッキです。このデッキは「グラインダーコントロール」と言って、こちらのカードの価値を高めつつ相手のカードの価値を抑えるデッキです。同じコントロールでも、鯛パラやフリメなどのように特定のカードによる明確な勝ち筋はありません。「バリューの高いカードをプレイして相手を息切れさせる」、もしくは「相手のカードを全てさばいてファティーグ勝ち」によって勝利します。

 

 主に海賊ウォリアーやアグロシャーマン、エッグドルイドなどのアグロ、フリーズメイジやマリゴスシャーマンなどのコンボに対しては1つ目の勝ち筋を狙っていきます。とは言え、することはただ耐えるだけ。次の相手の手を予想しながら、なるべく長く生き残るようにカードをプレイすれば、いつの間にか相手は勝機がないと悟り自ら爆発するでしょう。これらのデッキに対しては、[アイスブロック]からの[レノ・ジャクソン]による全回復が効果的です。

 

 ドラゴンプリーストやドラゴンウォリアー、シークレットパラディンなどのミッドレンジと、レノロックやコントロールウォリアーなどのコントロール相手の場合は、2つ目の勝ち筋を目指します。相手のカードは対処が難しく、これらのマッチにおいてプレイングの腕が求められます。シクレパラ戦での秘策の踏み方、ウォリコン戦でのミニオンの扱いなどは特に重要です。ファティーグ戦にもつれ込む場合、[アイスブロック]は効果を成しません。相手のドローや[デスロード]、[忘れられし松明][ハイ!なソウルキャスター]によってデッキ枚数に差をつけることはコントロール戦において忘れてはならないことです。1枚のデッキ枚数の差でもファティーグダメージに大きな違いが生じます。

 

②リスト調整

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 これは先月ワイルドでレジェンドを達成した際のデッキリストです。環境の半分を占めている海賊ウォリアーを強烈にメタっています。このデッキを構成するカードの役割は、大まかに4つに分類できます。それは①除去、②アドバンテージ源、③断末魔ミニオン、④メタ枠です。

 除去に分類されるカードは、[禁じられし炎][魔力の炸裂][フロストボルト][フレイムキャノン][終末予言者][火山ポーション][忘れられし松明][ファイアボール][動物変身][ブリザード][フレイムストライク][炎の大地のポータル]です。メイジ特有の豊富な火力を大量に採用しています。相手の顔に打てる呪文はリーサルダメージを出す場合もあります。

 アドバンテージ源として採用されているのは、[マッドサイエンティスト][魔力なる知性][ハイ!なソウルキャスター][複製][メディブの残響][カザカス][カバル教団の魔導書][頽廃させし者、ンゾス]です。デッキ外から戦力を調達するカードを多く採用し、バリュー勝ちできるようにしています。なるべくンゾスやカザカス、レノをコピーしたいです。

 断末魔ミニオンは[超ウザい調剤師][ブラッドメイジ・サルノス][デスロード][手動操縦のシュレッダー][ヘドロゲッパー][シルヴァナス・ウィンドランナー]です。出すだけで断末魔による1:2交換が望めるので、バリューカードとも言えます。決して数は多くないので、コントロール戦ではこれらのミニオンを大事に扱って戦います。

 最後にメタ枠として採用しているのは[酸性沼ウーズ]です。主に海賊を見ていますが、他にも武器を使うヒーロー相手に活躍できます。

 不採用のカードについて。 [骨董品のヒールロボ]の回復は大きいですが、ここでは断末魔ミニオンや除去を優先しています。[エサゾンビ]は主に対アグロ用のカードですが、環境に最も多いアグロである海賊ウォリアーの[烈火の戦斧]の前に何も出来ないため、このリストでは採用を見送ってます。[ケーアン・ブラッドフーフ]や[スタラグ][フューゲン]、[スニードの大型シュレッダー]など、大型断末魔カードは面白そうで採用したいとこですが、現在のリストでバリュー負けする試合がほぼなく、アグロ相手にあまりにも遅いので、現環境での必要性はあまり感じられませんでした。[彫師ソリア]は相手のライフを火力で削るタイプのレノメイジに採用するカードなので、このンゾス型レノメイジにはいらないカードです。

 

③有利なマッチと強み

  海賊ウォリアーやエッグドルイドなどアグロは、相手がブン回らない場合に限り勝てます。序盤は相手のカードを適切に処理した後、後半でレノによる回復や挑発で蓋をするのが理想です。海賊ウォリアーは、「盤面に何点分あるか」、「手札から最大何点出してくるか」を考えましょう。こちらの挑発ミニオンは頼りになりますが、[泡をふく狂戦士]の前には出したくありません。メイジは3ターン目のタフネス4に弱いので、このカードは苦手です。 エッグドルイドはなるべく相手のミニオンの数を減らしてターンを返すことと、[獰猛な咆哮]によるバーストに気をつけましょう。[ジーヴス]は後続を確保してくる厄介なミニオンなので素早く処理したいです。

 フリーズメイジやマリゴスシャーマンなどの呪文によるコンボ系デッキも得意です。唯一の回復カード[レノ・ジャクソン]をいかに使うかが勝負です。なるべくなら[アイスブロック]を割らせた後に使用するのが理想で、コピーが出来たら勝ち確定です。引けずに負けが1番悲しいパターンです。

 レノロック、コントロールウォリアー相手には、ファティーグ戦を仕掛けることで優位に立てます。レノロック相手は序盤の[トワイライト・ドレイク][山の巨人]を適切に処理し、[ロード・ジャラクサス]用に顔に打てる火力呪文を大事にプレイします。コントロールウォリアー相手の場合、デッキ残り枚数が減るカードは使用してはいけません。ほぼ間違いなくファティーグ戦となるので、[デスロード]をコピーし何回もプレイして、相手のデッキ枚数を減らしにかかりましょう。相手の[シルヴァナス・ウィンドランナー]に[ブラッドメイジ・サルノス]を渡すプレイも覚えておきましょう。コントロール相手は、[カザカス]はコピーしてなるべく2回以上プレイしたいです。

 

④不利なマッチと弱み

  シークレットパラディン、ドラゴンプリースト、ドラゴンウォリアー、翡翠シャーマンなどのミッドレンジデッキはやや苦手です。中盤以降の骨太な高タフネスミニオンを処理出来ずに負けてしまうパターンが多いです。この手のデッキに盤面を制圧されてしまうと、レノによる30点回復もあまり意味を成しません。こちら側はタフネス5以上が複数混じった盤面を一掃することができません。相手もそれを理解しているので、積極的にそのようなボードを形成しようとしてきます。盤面の脅威を除去できてもハンド切れしてトップ勝負になってしまったりと、受け身なデッキであることがとにかく辛いです。

 数は多くないですが、ローグやテンポメイジなどのテンポデッキもお互いの引き次第となるマッチです。相手は手札次第で20点近くもバーストを飛ばしてくるので、[アイスブロック]が貼れていない場合には不意を突かれてやられてしまいます。

 最も避けたいのは鯛罪パラディンとのマッチです。[大いなるマーク・アイ]を倒すことなく変身させたいところですが、そうすると[ティリオン・フォードリング]が通ってしまいます。またガジェッツアンの新戦力[飛刀手忍者 六丸]は、返せないとそのまま圧倒され倒されてしまいます。何とか[七つの鯛罪]前に、相手の隙を見てこちらからバーストを仕掛けたいところです。

 また、ワイルドには稀にいるミルローグも苦手です。相手がキーカード[コールドライトの宣託士]を引けないことを祈りましょう。レノメイジはマーロックにやたら弱いです。

 

⑤新環境において

  ウンゴロの新カードで採用を検討しているカードは、[暴蝕ウーズ][パイロス][始原の碑文][煌めく暴風][メテオ]の5枚です。

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 [暴蝕ウーズ]は海賊に対するメタカードです。[酸性沼ウーズ]との交代になります。1マナ重いものの、装甲を得られる能力は強力です。前ターン顔を殴られたダメージを帳消しにしてくれます。海賊が減り、他のデッキが台頭して来た場合はそれに対してのメタカードを入れることになります。

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 [パイロス]はバリューの高い断末魔として、[ケーアン・ブラッドフーフ]や[スタラグ][フューゲン]、[スニードの大型シュレッダー]と競合します。この新カードの利点としては、①素で軽く序盤で引いても腐らない、②1枚でンゾスのバリューを上げることが出来る の2点です。対して、除去された後には盤面に何も残らないのは大きな欠点です。メイジ専用の断末魔レジェンドとして期待しています。

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 [始原の碑文]は非常にユーティリティの高い新呪文です。状況に応じて呪文を選択できるのは、ハイランダーという事故のつきまといがちなこのデッキに安定性をもたらしてくれるでしょう。絶対に採用したい1枚です。

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  [きらめく暴風]はメイジ専用の断末魔持ちエレメンタルです。デッキ外からリソースをもたらす断末魔ミニオンであり、このデッキのコンセプトと非常に合致しています。[戦利品クレクレ君]と似ていますが、このノームはコントロール戦においてファティーグダメージの影響でプレイできません。もし序盤に出してしまったり、相手の[ドブネズミ]によって盤面に引きずり出された場合、ンゾスまでもがプレイし辛くなってしまうのは大きな欠点でした。対してこの新エレメンタルはそういった心配がありません。

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 [メテオ]は単体除去としても全体除去としても優秀な重量級呪文です。今まで[動物変身]させるしかなかったタフネス12ミニオン達に一手で対抗する手段が増えたのは喜ばしいことです。加えて横のミニオンにも3ダメージを与えるので、小さいミニオンや傷ついたミニオンもオマケで処理でき、アドバンテージ獲得も狙えます。ドラゴンプリーストに刺さるそうな1枚です。

 

 何れにしても、これらのカード選択はメタによって変更することになります。ウンゴロ後のワイルドがどのような環境か、初期は気を配りながら調整していく必要がありそうです。ほぼ間違いなくンゾスプリーストは数を増やすので、[ケーアン・ブラッドフーフ]の再登板も考えます。しかし他にも強力なクエストカードが大量に追加され、明確な勝ち筋のないグラインダーコントロールに居場所があるかはわかりませんね。

ワイルド参入するならこのカード!

 今年のスタンダードは多くのカードがローテーション落ちで使用できなくなります。慣れ親しんだあのカード、このカードがもう使えないというのは寂しいものです。でもワイルドならスタン落ちに悩む必要はありません。ワイルド、やろう!(直球)

 そこで今回は、新規ワイルド参入したいけど何を作ったらいいのかわからない、そんな人のための記事です。強力かつ、安めで、なるべく汎用性の高いカードを選びました。かくいう私も去年の秋ごろにワイルドに参入したプレイヤーですが、それ以降はすっかりワイルドの魅力に取り付かれてしまいました。このカードをクラフトして、ワイルド、やろう!(2回目)

 

①断末魔ミニオン[デスロード](レノ系を始めとしたコントロール全般)、[手動操縦のシュレッダー](アグロからコントロールまで幅広く)、[ヘドロゲッパー](ミッドレンジからコントロール全般)

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  中盤を抑える断末魔三兄弟です。どれも高い採用率を誇る強力なミニオンです。

 [デスロード]は3マナと軽いながらタフネスが8もある、アグロデッキに対しての強力なアンチカードです。特に現環境に多いエッグドルイドはこのミニオンを上手く対処できず、断末魔効果でデッキから召喚されるミニオンも大体がマナコスト1か2のミニオンなので非常に効果的です。それでありながら、コントロールデッキに対しては断末魔で相手のデッキ枚数を減らすことができ、ファティーグ戦に有利に立てる作用もあります。運次第で相手の[カザカス]などを雄叫びを発動させずに引っ張ってこれるので、コントロール戦において断末魔はむしろメリット効果となります。

 [手動操縦のシュレッダー]はアグロからコントロールまで幅広く採用されるカードです。断末魔で出てくる2マナミニオンを標準の2/3もしくは3/2と仮定すると、4/3の本体と合わせて4マナ6/6もしくは7/5の計算になり、4マナミニオンの標準値を大きく超えています。アドバンテージが取れることでコントロールにも採用されますし、盤面に打点が残りやすいことからアグロデッキにも採用されます。

 [ヘドロゲッパー]は5マナ3/5挑発、断末魔で1/2挑発のスライムを召喚するミニオンです。挑発から更に挑発が出てくるので非常に防御力の高いミニオンです。アグロデッキ、特に海賊ウォリアーに対して強力です。相手の[手動操縦のシュレッダー]を一方的に取れるのも素晴らしいです。

 

 ②[ドクター・ブーム](コンボを除いたほぼ全てのデッキ)

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  スタンダード導入前の環境で暴れ回り、その悪名を轟かせた[ドクター・ブーム]。今回紹介するカードで唯一のレジェンドです。1600ダストは高いですが、それに見合う以上の強さを持っています。7マナ7/7の本体に豪華なオマケが2体も付いてくる。この爆弾トークンは死亡時にランダムな相手に1~4ダメージを与える効果です。小さいミニオンや傷ついたミニオンを処理したり、顔面に飛ばしてリーサルを詰めたり、至れり尽くせり。もちろんそれらに構ってばかりだと7/7が暴れます。これを1枚で完全に対処出来るカードは、ハースストーンで未だ存在しません。

 

③[艦載砲](海賊を採用したデッキ)

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 2マナ2/3とスタッツは標準ですが、現在のワイルド大海賊時代を作り上げた非常に強力なミニオンです。海賊を召喚した後ランダムな敵に2ダメージという能力は、軽量ミニオンが多い海賊で発動させるにはあまりにも簡単すぎます。特筆すべきは、[海賊パッチーズ]がデッキから召喚された時にも発動することです。相手にこれを出されたら、返しのターンで速やかに除去しなければなりません。ウォリアーが主に使用しますが、ローグやシャーマン、またワイルドでは[グレイブズーカ]という優秀な軽量武器があるハンターなどが使っても面白いと思います。

 

④[骨董品のヒールロボ](コントロール全般)

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 8点もライフを回復してくれる優秀なロボット。ウォーロック、メイジやローグなどクラスカードにめぼしい回復カードのないクラスがコントロールをする際は必須となります。8ライフは相手のリーサルをぐーんと遠ざけてくれます。3/3というスタッツも最低限のトレードが可能です。

 

⑤[マッドサイエンティスト](メイジとハンターのデッキ全般)

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 中立ですが、秘策を扱う関係でメイジかハンターにのみ採用されるカードです(パラディンの秘策は1マナとバリューが低いので使われることはあまりない)。ですが、ワイルドのこの2クラスのほぼ全てのデッキはこのカードを採用します。2マナで2、もしくは3マナの秘策をタダでデッキからサーチし、しかもプレイまでしてくれるという恵まれ具合。アドバンテージ、テンポ、デッキ圧縮とこの1枚で様々な効果が見込めます。

 

 いかがでしたでしょうか。是非今回のクラシック殿堂入り補填ダストで、これらのカードをクラフトし、ワイルド、やろう!(3回目)

大魔境ウンゴロで僕が使うカード5選(ワイルド目線)

 前回はウンゴロの使われそうなカードを紹介しました。ちょとおオフザケが足らんちゃうかなって思ったので、今回は決して強くはなくメタにも影響しないけども、僕が個人的に試してみたいカードを紹介しようと思いまスゥゥゥゥ・・・。タイトルがつまらない?ほならね。今回もワイルド視点です。

 

パイロ

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 各地のスパムブログで散々言われてるレジェ。スタッツは弱い、特殊能力がない、不死鳥の癖に死ぬ。でも普段愛用してるンゾスレノメでは是非一回試してみたい1枚。バリュー断末魔枠としては[ケーアン・ブラッドフーフ]や[スタラグ]&[フューゲン]、[スニードの大型シュレッダー]と競合します。バリュー自体はスタフュー>シュレッダー>パイロス>ケーアンですが、それぞれ長所短所があるのでメタによりけりかなと。シュレッダーはガジェッツアンで大きく価値を落としましたが、ウンゴロで大きく価値を上げました。ドルレジェ、引こう!後、安藤にケーアンを出すと相手が死ぬが、パイロスを出すと1マナポーションでパクられてこっちが死ぬ。エレメンタルシナジーはんにゃぴ・・・。

 

②テラースケイルの追跡者

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 スタンダードではあまり評価の高くないこの1枚。理由としてマナカーブの良い2マナ断末魔ミニオンが[やさしいおばあちゃん]しか無いからです。しかしワイルドなら[呪われた蜘蛛][マッドサイエンティスト]と、決まれば非常に綺麗に動けます。相手としてはなるべく処理したくないミニオンなので決まりやすそうです。[フフラン王女]と比べると、こちらの方が軽い代わりに獣がありません。[墓掘り人]も入れた断末魔アグロハンターを是非使ってみたいです。

 

③マーロック大連合

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 マーロックシャーマンは、今まで細々と強化がなされてきましたが、いまいちパッとしなかったアーキタイプです。ガジェッツアンにて[飛刀手流忍者 六丸]が追加され、[ブルーギル・ウォリアー][マーロックの戦隊長]と共に六丸セットとして大流行しようやく開花。そしてウンゴロのこのカードの登場によりデッキの完成と言えそうです。さらにワイルドには[エラばれし我らにヒレ伏せ][ネプチュロン][大いなるマーク・アイ]と強力なマーロックカードが多数存在。[メガフィン]から[大いなるマーク・アイ]を引いてくる動きは非常に強そうです。

 

④ラッカリの生贄

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ハースストーン初めてのエンチャントを生み出すカード。そういった意味で発売直後は使用者が多そう。能力の毎ターン3/2が2体はゲームを終わらせるには十分。ただカードを捨てるカードは、ワイルドもスタンダード同様6種類とかなり少なく、達成は容易ではないことから、10選には漏れました。既存のディスカードZooに入れるより、このカードをより活かす方向ならばミッドレンジが良さそう。悪魔ミッドレンジは現在もワイルドにて少数ながら存在します。それを支える強力な悪魔とその関連カードとして、[マルガニス]、[インプァクト]、[インプギャングのボス]、[ヴォイドコーラー]が挙げられます。

 

⑤ジャングルハンター・ヒーメット

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 何か悪いことにも使えそうだけど、僕はランプドルイドかミッドレンジ系デッキに入れます。 

大魔境ウンゴロでメタに影響を与えるカード10選(ワイルド目線)

 

 ウンゴロの発売が間近になりました。色んな人がカード評価をしていますが、ワイルド目線での評価は見受けられないです。しかしワイルドにしか無いシナジーやデッキタイプにより、新カードの評価も違ってきます。そういう訳でカードレビューに殴り込み。なお順番は適当です。ワイルドにちょっとでも興味を持ってくれると嬉しいです。

 

①目覚めよ創造主

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 スタンではなかなか達成が難しそうなこのクエストも、ワイルドならば容易。[手動操縦のシュレッダー]、[ヘドロゲッパー]、[デスロード]などの強力なミニオンを出し続けていれば自然と達成できます。当然アグロは出した瞬間に勝ち、ミッドレンジやコントロールに対しても十分なバリューがあります。また特筆すべきは、今まで苦手としてきたフリーズメイジやマリゴスドルイド、マリゴスシャーマンなどといったコンボ系に耐性が付いたこと。断末魔プリーストは間違いなくメタの一角を占めることになるでしょう。

 

②進化の胞子

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 エッグドルイドというアーキタイプは、ガジェッツアンにて[蓮華紋]という超軽量のバフを手に入れたことにより、現環境のワイルドでは海賊に次いで2番目に多いデッキとなっています。[呪われし蜘蛛]や[ネルビアンの卵]といった除去耐性のあるミニオンを並べ、全体バフをかけるアグロデッキです。[進化の胞子]は4マナと重いものの、聖なる盾や断末魔で[森の魂]のように除去に耐性をつけたり、疾風やATK+3で[獰猛な咆哮]のようにバーストを出したり、適応ならではの柔軟な効果が期待できます。全体+1/1を取った時は先ほどの[蓮華紋]の大きな劣化となってしまう点は注意です。

 

③暴蝕ウーズ

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 典型的なテックカード。ワイルドは現在、スタンダード以上に海賊の天下。[酸性沼ウーズ]より1マナ重いけど、装甲を得る能力はそれ以上に強力。相手が海賊でなくても武器破壊は汎用性が高いです。レノ系に酸性沼ウーズと代わってすんなり入るでしょう。[ハリソン・ジョーンズ]はパラやウォリといったドローの弱いヒーローが使うカードなので、そこと代わることは無さそう。大海賊時代に終止符を打ってほしい。

 

④始原の秘紋

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 [ソーリサン皇帝]がワイルド落ちするにも関わらず、公式に目の敵にされ[アイスランス]を失ったフリーズメイジも、ワイルドでは依然健在。海賊環境のワイルドも、メタが増えて環境が遅くなれば必然的にこのアーキタイプも増えるでしょう。そんなフリーズメイジをさらに強くアップデートできるのがこのカード。[戦利品クレクレ君]や[初級エンジニア]と異なり、自然に火力呪文のコストを減らしスペルダメージを乗せやすくしてくれるのはありがたいです。 バースト以外でも、フリーズ呪文で足止めするもよし、ドローするもよし。

 

⑤ヴァイルスパイン・スレイヤー

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 同クラスの[暗殺]が5マナなので、このカードはコンボを達成するだけで34がタダでついてくる。テンポを取りながらアドバンテージをとるカードが強いのは今までで散々証明済み。アグロ環境の終焉(予定)により復権するローグを支えるカードとなれそう。[千刃乱舞]がナーフされ、最早「オイル」とは名ばかりの普通のグッドスタッフミッドレンジとなったオイルローグに入る。

 

⑥水泡学者

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 今回もあまり強いとは言い難いカードばかり追加されることになったパラディン。しかしパラディン版[闇の売人]と言えるこのカードは間違いなく強力です。スタンダードでは[七つの鯛罪]も落ち、アーキタイプの存続が危ぶまれる事態となっていますが、ワイルドではまだまだシクレパラとして多くの相手プレイヤーを曇らせる黄金ムーブをかましています。さらにワイルドの秘策は[競争心][報復]とどちらも強力。デッキ外リソースということで、相手の不意を打てるような選択をしていきたいです。シクレパラの2マナは長らく[シールド・ミニロボ][ナイフジャグラー][呪われた蜘蛛]が定番でしたが、そこに食い込める強さがあるとおもいます。

 

⑦始祖ドレイク

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 [火山ポーション]が3マナなのを考慮すると、このミニオン本体は5マナ4/8となり圧倒的マナ効率になります。ウォーロックの[奈落の始末屋]と比べると、こちらの方がアグロに強いです。コントロールに対しての圧力はあちらのが上。ミッドレンジでもアグロ要素の強いドラゴンウォリアーにはイマイチですが、ドラゴンプリーストならば居場所があるか。マナカーブ通りに出せればいらないカードですな、全試合で理想の動きができるわけではなく、このAOEの欲しくなる場面は出てくるでしょう。メタによって、[ドラゴンファイア・ポーション]と選択になるか。

 

⑧火山噴火

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 重いが強力なAOE。ワイルドにはマリゴスシャーマンというアーキタイプが存在します。[バリバリ]などの豊富な火力を[ソーリサン皇帝]でコスト減少し、[超越者ハラジール]とAOEを組み合わせてしのぎながら、[マリゴス]によってトドメを刺すOTKデッキです。このデッキは[マリゴス][ソーリサン皇帝][バーンズ][超越者ハラジール][ブラッドメイジ・サルノス]といった、非常に限られたミニオンと火力呪文で構成されます。ミニオンを展開することがほぼ無いこのデッキは、無差別AOEであるこのカードとは非常に相性がいいです。[精霊崩壊]と違うのは、素のコストは重いがオーバーロードが軽く大型ミニオンも除去できる点。

 

⑨霊の歌い手ウンブラ

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 [ブラン・ブロンズビアード]を彷彿とさせる強力なシステムクリーチャー。[シルバナス・ウインドランナー]がスタンダードから退場させられた理由はこれでしょう。やはり[頽廃させし者、ンゾス]をフェニッシャーに添えた断末魔を大量に投入したデッキに入れたいところです。単体では能力を発揮しませんが 、ソフトトーントとしての役割は果たします。「登場時に発動させる」ということで[バロン・リーヴェンディア]より使いやすそう。スタッツも最低限のトレードが出来るようになってます。[デスロード]とは一見アンチシナジーのようですが、コントロールミラーではデッキ破壊として成り立ちます。これで[カザカス]を登場させられる自分の姿が想像できます。

 

⑩ファイアプルームの中心で

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 コントロールウォリアーはアグロには強いものの、カードパワーのインフレにより力強さを増すミッドレンジ系デッキに押しつぶされることも増えました。そんなコントロールウォリアーに強力なアドバンテージ源をもたらす1枚。スタンダードでお馴染み[ドブネズミ]に加え、[デスロード][ヘドロゲッパー]のあるワイルドでは、挑発7体もそこまで難しくはなさそうです。挑発ミニオンのために除去をどこまで減らすのか、デッキ制作の腕を問われそうです。

 

 

総括

 今回の拡張は既存のアーキタイプを強化するカードは少なく、むしろ新しいデッキを開発するカードばかりなので、評価は非常に難しかったです。ワイルドティア上位の海賊ウォリアー、アグロシャーマン、パトロンウォリアー、大罪パラディンと多くのデッキがほぼ全く強化を受けなかった一方、予告通り断末魔とエレメンタルは大きな強化を受けました。

 しかしエレメンタルについて言えば、このアーキタイプはワイルドであまり流行ることはないと思ってます。というのも、「直前のターンにエレメンタルを使用する」のはあまりにも難しいからです。ドラゴンの「手札にドラゴンがあれば」と似ているようで、難しさは段違いです。スタンダードならそれで得られる効果がリターンを得るのかもしれないですが、タダツヨなカードがひしめくワイルドでは肩身の狭い思いをしそうです。またエレメンタルシャーマンの切り札である[原始の王カリタス]が相手の[ドクター・ブーム]を全く返せていなく、唯一のワイルドエレメンタル[炎の王ラグナロス]も[ドクター・ブーム]後に出したいミニオンではないです。もちろん返し辛いから未だに多くのデッキで採用されるのですが・・・。エレメンタルメイジはワイルドではデッキパワー不足です。

 またクエストの評価も難しかったです。ここではワイルド特有のカードが活用できるプリーストとウォーリアを評価しています。今までの厄介なデッキに加え、新しく加わったこれらも全てを裁かなければいけないグラインダー系のコントロールはかなり難しくなりそうです。

 

ワイルドのンゾスレノメイジで初レジェ

 ワイルドのンゾスレノメイジで初めてレジェンドランク到達。最後はフレンドさんが気を聞かせてコンシしてくれたけど、その後三連勝したのでお兄さん許して
 ワイルドというとシクレパラのイメージが強いかと思いますが、今は半分が海賊ウォリアーです。他にもアグシャーやエッグドルなど、ほとんどがアグロとのマッチでした。他にはウォリコン、フリメ、レノロックなど。月始めはシクレパラに大罪セットを入れたパラディンが多かったですが、月末はやはりアグロが多いですね。ミッドレンジは完全に駆逐されていました。


 途中まで[ケーアン・ブラッドフーフ]を入れていたのですが、バリューもありファティーグに強い[ハイ!なソウルキャスター]と代えました。アグロには遅いのと、コントロールミラーで返しに[シルヴァナス・ウインドランナー]出されてお慈悲~ってなったゲームがいくつかあったので。他には変更点無しですが、[魔力の炸裂]は抜いてもいいかも。前環境だと[ちんけなバッカニーア]用に便利でした。
 レノメイジはアイスブロックでバースト防いで全回復によるコンボ耐性、豊富な除去による防御力が売りです。ワイルドだとさらに[メディブの残響]や[複製]によるコピーでコントロールミラーにも非常に強い。優秀な断末魔ミニオンもワイルドならではです。全クラスに言えることですが。特に環境の半分を占める海賊ウォリ相手は相手ミニオンを除去して挑発で蓋するだけで勝ち。もちろんレノ引いても勝ち。高い勝率を誇ります。
ワイルドはクソ強カードがひしめき合っていて好きです。ウンゴロが来てもやってそう。